【感想・ネタバレ】悪魔の傾聴のレビュー

あらすじ

著書累計100万部
インタビューのプロが初めて明かした!

誰でも簡単!
ちょっとした意識で
聞く力が悪魔的に向上する!

×正面で向き合う
◯必ず対角線に座る

×「相手に気に入られたい」と自己PRする
◯「相手に気に入られたい」という思いを捨てる

×積極的にアドバイスする
◯口を挟まない。アドバイスしない


この本は「相手の本音をどんどん引き出す方法」を書いた本です。
人間関係に変化が起こる危険なスキルなので、
筆者は、すでに良好な人間関係がある友人知人を相手に、
悪魔の傾聴を使うことは封印しています。
しかし、そうした副作用を踏まえても、
相手の本音を知れることはメリットが大きいのです。

☆こんな人&場面に効果的です!
◉交際相手の本性が知りたい
◉お客様のセンシティブ情報を聞き出したい
◉履歴書だけではわからない応募者の人柄を深く知りたい
◉1ON1に強くなりたい
◉部下・上司とのコミュニケーションを深めたい
◉指名客を増やしたい
◉より突っ込んだインタビュー
◉教育・福祉の相談支援現場

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【悪魔の傾聴】
中村淳彦氏の著書、前から本屋さんで気になっていたものです。
昔から仲が良い友人や信頼関係がある程度出来ている方は別にして、まだ相手のことがよく分かっていない人と話す時、あるいは相談、悩みを打ち明けられた時に「相手の本音をどんどん引きだす方法」があるのであれば知りたいと思って手に取りました。

著者は人物取材するライターとして、これまでに3,000人超を取材、日雇いでアダルトビデオの現場に呼ばれる企画AV女優の半生を描いた「名前のない女たち」、または本屋大賞にもノミネートされた「東京貧困女子」など、貧困化する日本の現実を可視化するために傾聴、執筆活動を続けています。

悪魔の傾聴を行うためには、普段私たちが相手に好かれる会話をすることや、相手から本音を引き出すことは、コミュニケーション能力や性格は関係ないもので、必要なものは簡単な技術と日々の意識のこころがけと著者は断言されています。

人と会話するあらゆる場面で『絶対にやってはいけない3つのこと』して、
 ①否定する
 ②比較する
 ③自分の話をする
を挙げています。

本文冒頭には、『ピックアップ・クエスチョン』、傾聴する場合の適した場所、心構えなどが記されています。

中盤以降は傾聴する際の心構えとして、『欲望の断捨離』と『心のセンタリング』の大切さを理解することが出来ます。

この『欲望の断捨離』ですが、人は相手に気に入られたいと思った時に自己PRをしがちですが、それをグッと我慢して聞き手に徹するということです。

『心のセンタリング』は、あらゆる思考や趣向、ポジションが偏ることなく、心を常に中間に保ち続けることと定義しています。このセンタリングは中立の立場という意味であり、その人に寄り添うなどの考えは悪魔の傾聴には無意味だとしています。

そしてどのような場面においても、著者は『いつも心に底辺を』という姿勢でいることで、この「悪魔の傾聴」を成し遂げやすくなったとしています。

底辺という自覚を持つことで「自分の話をする」大きなストッパーになります。つまり自分の話を聞きたいのではなく、相手が話しやすい環境を保てるようになります。

読み終えてみると、これまでの人とのコミュニケーションの様々な場面で、相手からの小さなシグナルに気づくことが出来ていなかったのでは?あるいはもう少しアンテナを高くすることで相手のことをより分かることが出来たのではと思えました。

会話する上で絶対やってはいけない3つのことは、普段の会話でもこれまで以上に意識するようにします。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そこまでやるのか?というのが第一印象。それぐらいこの本は徹底している。
傾聴のプロによるプロの本。表面的なテクニックだけではない。ズバッと切り込んでしまった本。当然だが切れる刃物。覚悟を持って使うべき。

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2024年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ライター向けの傾聴の仕方だけど、リスカなどの場面で使えるなとは思う。

欲望の断捨離をした状態で、すぐに本題に入る→すべて相手軸で聞く。自分の話は必要最低限。→語りながら相手は心を開き、勝手に信頼関係が形成される。

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2024年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・人には、「話したい」「伝えたい」という願望が常にあるためそれを逆手に取り、相手の話している内容からキーワードを拾い、それに対して、「聞く」「質問する」ということが効果的な傾聴に必要。(ピックアップクエスチョン)
・HHJ(否定/比較/自分の話)は傾聴においてご法度。
・質問は基本的にオープンクエスチョンで行う。質問しても返答がなかった時に限り、クローズド・クエスチョンを行う。(Yes/No)
・相手の身なり/行動/非言語メッセージから、その人の趣味/職業/その日の気持ちなどに対してアプローチをかけ、最初のアクションを行う。ファーストコンタクトが重要。
・「質問」→「返答」→「質問」→「返答」…流れをもって、会話と傾聴を成立させていく。(自分の感想・意見・アドバイスなどは求められるまで言わない。「サシスセソ・リアクション」だけで十分。)とにかく相手の話した内容に対して、質問する=興味を持って聞いている。という姿勢を示す。
★自分の話は底辺と思い、話さない。(マインドセット)
・話を聞くときは、一定の距離感を保ち、心理的安全性を確保する。
・相手の話しているときは、相手のリズムに合わせて対話する。傾聴中のメモなどは、リズムがつかめなくなるのでNG。
★傾聴する際は、信頼されてたい/人に好かれたいなどの欲望は一切捨てる。
・沈黙しても、相手が会話を始めるまで待つ。
・中立/対等なポジションに常態する。
★「成長」「学び」などのポジティブワードは相手を圧迫する可能性があるので、NG
★相手の気持ちを理解しようする気持ちを排除する。とにかく聞くことが重要。(今この瞬間に集中)
・会話のキーワードからも相手がどんな人なのかを推察できる要素は多いため、集中して聞く(聞く時間は最大でも90分を目途にする)

相手の本音を限界まで聞き出すための手法が、場面場面で切り取られて書かれています。どちらかというとカウンセリングやライター目線で書かれいていることが多い印象を受けたので、ビジネスでは限られた範囲での活用になりますが、聞き手の姿勢・聞き手が会話の舵を握っているということを認識できました。

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2025年04月10日

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