あらすじ
第6回ネット小説大賞受賞作、歴史転生巨編待望のコミカライズ!! あるブラック病院で過労死した医師が、目が覚めると、戦国時代のマムシの道三の息子・斎藤義龍に!? もうブラックに生きるのは嫌だ!! 織田信長と戦うのも嫌だ!! ホワイトに長生きしてやる!! 歴史を変えてやる!!
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内政描写が丁寧
10巻まで読了。
過労死した医者が早世した斎藤義龍に生まれ変わるお話
内政描写が丁寧なのは良いのですが序盤(3巻くらいまで)はやや退屈です
ただし父・道三と色々あってからはぐっと面白くなるのでお勧めではあります
主人公が元医師で瞬間記憶能力持ちということで医療・内政チートが可能なのですが
薬草を栽培したり、医療器具を開発したり、土木作業をしたりと内政描写が丁寧で詳細なのが他の戦国転生物と比べて顕著です
個人的には同じ戦国転生物の淡海之海と時期と場所が絶妙に近いので相互に読んでいて楽しめるのがポイント高いです
近いけど被らず、登場人物も関連する人物が多く相互の知識が深まるのは読んでいて楽しいですね
匿名
蝮の子は蝮になりたくない
歴史の偉人や時代に転生する話はたまに見かけるが、それが斎藤義龍は渋い。しかし、歴史を変える可能性に関して考えないのは……まあ、無理もないか。にしても今後どうなるのやら
目の付け所はおもしろい
斎藤道三の息子、斎藤義龍に転生するという目の付け所は非常に面白い。
信長でもなく、その家臣でもなく、斎藤道三でも浅井家でもないというのは逆に新鮮。
ただ、歴史考証というか、そのあたりの設定がちょっと…。
まず冒頭、「天文法華の乱」はかなりマイナーな出来事。
高校日本史レベルではないと思う。
その割には足利義晴を知らないというのもおかしな話。
もっと言えば、戦国初期に立派な天守があるのもおかしいし、それを見て「北海道の可能性も」というのもあり得ない話。
織田信長は天文3年生まれで「今は信長の生まれる前」というのもおかしいければ、祖父が「美濃の油売り」なのにその祖父が道三ではないかと疑わないのも不思議。
(実際は、斎藤道三の国盗りはその父との親子2代の功績だという説が現在は有力なので、推理は間違ってはいないが)
義龍がハンセン病で死んだという説は実際存在するが確かめられたものではないし、その知識は高校教科書やゲームの知識では絶対にありえないレベル。
その他、信長と渡り合って病死する人の人生を嫌って「国を譲る」というのも違和感しかない。
病死は国譲りとは関係ないし、信長と争っても天寿を全うするのは分かっているんだから。
そう考えると、基本となる「国譲り」の根拠すら薄い。
そもそも、40歳前の勤務医という立場で、「ブラック生活は嫌だ」とか考えるだろうか?
患者を投げ出して逃げないのと同様、領民と家臣を放って逃げるとは考えないと思うのだけど。
このあたり、原作のWEB版では実は記載がなく、天文がいつかもわかっていなければ、道三の子というのは「本能で分かった」という表現になっている。
この表現なら、むしろ納得できたのに。
つまり、マンガ化で余計な知識を入れようとしておかしくなったと言わざるを得ない。
冒頭でこれなんだから、今後も余計な「完璧な記憶の過去の知識」やら「医者の知識」など出してくるんだろうなと思うと、げんなりする。
タイムスリップものみたいに、ここで歴史を変えたら未来の自分が消滅する〜みたいなめんどくささがないのはよいと思います。
けど、斎藤道三まわりって設定が、なんとなく地味かなあ。