【感想・ネタバレ】ママにはならないことにしましたのレビュー

あらすじ

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子どもを産まないと決めたが、ある日「1人ぐらい産んでおいたら?」と姉に言われ不安が止まらなくなった著者は、
同じ選択をした17人の女性たちに会いに行くことにする。
ある人は家族について、ある人は仕事について、ある人は韓国という社会について、
彼女たちが語る「ママにはならない」理由に、一つとして同じものはなかった。
出生率が「1」を切る現代の韓国で、子どもを持たずに生きる女性たちの悩みと幸せ。

目次

プロローグ
インタビューに参加した人たち

第1章「子なしで生きる」と100%確信して決めたのか?――自分の心と、「母性」について考えたこと
誰もがママになりたいと思うものなのか?
産むか産まないか、そう簡単には決められない
妊娠や出産は人生をドラマチックにするための演出じゃない
妊娠中絶について
子どもが嫌いだから産まないのですか?
ママになることへの恐れ
ある日「マンマ・ミーア! 」を観ていて
親にならないと大人になれないって?
子なし人生のゆとり お金と時間はこう使う
わが子の代わりに世界中の子どもに手を差し伸べる

第2章 出産するのは私なのに、なぜ非出産はすべての人が納得しなければならないのか?――配偶者、両親、友人たちとの関係について
配偶者とはどうやって合意しましたか?
子どもがいないという理由で別れるなら
結婚は四方からの攻撃だ! 義両親からの圧力
結婚は四方からの攻撃だ! 実家の両親の期待
避妊はどうしてますか?
もし、男性が子どもを産めたなら…
オー、わが甥っ子!
猫を飼う嫁として生きること
子どもがいてもいなくても いつだって友達でいられたら
両親のせいなのかと聞かないでください
あらゆる無礼とおせっかいのオンパレード
「じゃあ、なんで結婚したの?」という質問に答える方法

第3章 韓国でママになることは何を意味するのか――子なし女性の就職とキャリア、そして社会構造について
子なし夫婦の家事分担
「子どもを育てるために必要な金額」を計算してみたら…
非出産がキャリアに及ぼす影響
子なし女性と産休・育休
子なし女性の求職が大変な理由
地方で子なしで暮らすこと
バラエティ番組で育児を学ばないように
ノーキッズゾーンに行かない理由
子なし夫婦のための政策は必要か?
韓国で子どもを産みたい日はくるか?

エピローグ
訳者あとがき

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近この手の本を読んでいます。思うにこれだけこの手の本を手に取る機会が増えたということは本書のような考え方や生き方を表明する社会になってきたとは言えると思います。
…まぁ現実はまだまだ言いにくいし理解してもらえないですけどね。それでも3、40年前のことを思うとかなり変わってきたとは感じます。

韓国社会も非出産にはまだまだ厳しい現実があるのだなとわかりました。日本の少し前くらいの感じかなと。一口に非出産と言っても考え方や向き合い方は人それぞれ。
非出産だからといってみんなが子供が嫌いなわけではなかったり、子供を社会で育てるという考え方を持っていることを理解してもらえなかったりと中々辛い状況があるのも日本とはあまり変わらないかなと感じましたね。
自分は最後の方に出てくるボラと同じような立場で障害を持っている兄弟がいます。そのことで私は子供を持たない選択をしたのでとても共感しましたが、これもまた繊細な部分で人それぞれの考え方と意見が出てくるところなので、私は他人に話したことはほぼありません。理解してもらえないと思ってますし理解を求めもしません。

また、出産した人が育児休暇を取ることで、独身や子供のいない既婚者がその人の分の仕事をカバーすることになる不満というのは私も独身の友達からよくグチを聞かされます。
体制の問題なのですが、現実にはどうしても休みを取る人に矛先が向きがちですね。
そこも日本と同じだなぁと思いましたね。

先日読んだ「母親になって後悔してる」(オルナ・ドーナト著)の方が子供が既にいるぶん深刻な気もしましたが、何が正解というのはないことなので難しいですね。
どの生き方を選んでも自分の選んだ道を後悔しないで生きたい。でもそれが難しいのも現実なんですよね。タイムスリップしてやり直せないし。
生きがたさというものをどんな立場にあってもできるだけ感じないでいられる人生をみんなが生きられたらいいのにと、不可能なんですが思わずにいられない読後でした。

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2023年01月07日

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