あらすじ
ベストセラーを連発するサイエンスライターが解説する、最新研究のエビデンスに基づく、本能を撃ち抜く「進化論マーケティング」の実践書。
なぜ、世界中のマーケターが「ヒトが持つ本能」に注目するのか。それは、消費者理解が人間の本能と行動の関係性を解明することだからです。
「力を注いだ商品が売れない…」
「自分のコンテンツが広まらない…」
「職場で一目置かれる結果を出したい…」
そんな悩みを抱えている方は多いでしょう。あらゆる人にビジネスと自己表現の場が開かれた現代では、経営者やアーティストだけでなく、どんな一般人でも「コンテンツを広める」や「自分を売り出す」といった行為とは無縁ではいられません。
・同じような内容なのに特定の商品だけが広まる理由とは?
・人によって欲しいものが大きく違うのはなぜか?
・そもそも人間の欲望はどこから発生するのか?
「ヒトの欲望とはどのようなものか?」を調べ抜き、その答えをマーケティングに活かす試みが、「進化論マーケティング」です。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
進化心理学をベースとした人の欲求に着目したマーケティング手法の説明とワークによる理解の促進をしている書籍であった。
マーケティングに興味のある方は、こういった手法を学ぶと体系化もされていることもあるが、実践に活かせそうだと私は感じた。
共感マップ
没入ジャーナル
体験デザインチェック
SEIQプランニングシート
の4つのメソッドはマーケティングに限らず、
対象を自分自身に置き換えて使えば、自己認識を進める上での役に立つと私は感じた。
マーケティングだけでなく、自己認識を進めたい方にもおすすめの一冊です。
Posted by ブクログ
このような心の動きを、心理学では「チョイス・ブラインドネス(選択盲)」と呼びます。簡単に言えば、
・人間の選択は状況によってころころ変わる
・自らの選択の理由を明確に理解できる人は少ない
といった現象のことで、私たちの多くが商品を買う際に自分の本当のモチベーションを把握していない現象のことです。
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客の言うことは信じるな
営業で買う理由を聞いても意味ない
「モチベーションを高める要素はいろいろあるが、唯一ずば抜けてパワフルなのは、仕事が前に進むことだ。同じようにモチベーションを下げる要素もいろいろあるが、最悪なのは前進が止まること――すなわち、停滞だ」
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新卒に頑張らせるのは、
進んだ感覚を実感する機会を与えることが必要。
部活でももっと部員が頑張れるには、
勝利してモチベーションを上げるのが必要。
進んだ感覚は、
昔の状態を比べた時にどれだけ進んだかだから昔の状態をメモしておくのが大切
あらゆる育児法のなかでも「親の低自律性付与」が最悪だと結論づけています
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自分で決断する本能は強いな…
確かに自分で決断してる人は不安な感じあんま出さない。
・引用された回数が多い論文ほど、ストーリーテリングの技術を使っている
・内容がすばらしいと評価された論文ほど、感情に訴えるような表現が多い
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人間はストーリーが好き。
・ストーリーの方が事実が覚えやすい
・ストーリーがあるから話から学べた
ライオンから逃げる話みたいな
多くのユーザーから「 4つ以上の欲望を満たしている」と判断された企業は、「何も満たしていない」と判断された企業よりも売り上げの増加率が約 400%も高く、顧客が商品に対して感じる「信頼」や「愛着」のスコアにいたっては、 2, 000%を超す開きが認められた
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めちゃくちゃ面白いね!
すごい説得力があるからメモしちゃった。
説得力はデータ、特に数字から判断されるのかもしれない。
共感力を使ったリサーチ法はいくつもありますが、現時点でゴールドスタンダードと呼ばれるのが、「没入アプローチ」です。消費者の生活をそのまま体験してみる方法のことで、近年はナイキやディズニーなどでも採用されるほど(
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USJのマーケティングの人もこれ話してた。
西野さんもお金持ちを体験する話してた
客に聞いても95%が分からないから
自分で体験するしかないんだよね
他方でサルやチンパンジーには同じ現象が見られず、彼らがサバンナの果物を指差したとしても、それは「問い」ではなく、単に「あそこに食べ物がある」と仲間に示す意思表示でしかありません。すなわち、世界の不思議さに興味を持つ能力は、人類だけに与えられた特権と言えるでしょう。
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人間は問いを通じで学習する生き物。
問いが人間の人間たる所以
どうして問いが大人になると無くなるんだろう?
・疑問がわかない
→学校とかでそのまま情報を受け取る癖がついた
・疑問が湧いてもほっておく
→何にも活用されないと思ってる