【感想・ネタバレ】ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ(新潮新書)のレビュー

あらすじ

精神科医の六麦克彦は、医局から派遣された要鹿乃原少年院に勤務して5年になる。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちの姿だった――。累計100万部を超えたベストセラー新書の世界を著者自ら小説化、物語でしか伝えられない不都合な真実を描きだす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に分かりやすかった。一見いらなそうな精神科医の娘、杏奈の描写は誰でもどんな環境にいても非行に走ること自体はあり得るし、被害者にもなりえる、ということを示すものだったと思う。
でも、やっぱり境界知能や軽度知的障害、自閉症スペクトラムを持つ子どもたちや不遇な環境で生まれる子と杏奈は違う部分もたくさんあることが示されている。ただ責めて叱って突き放して他人ごとにするのではなく、どうしてそうなのかを考えることの大切さを知れたと思う。

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2023年05月29日

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