あらすじ
病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか? 圧巻の解決編一五〇ページ! 特殊設定、多重解決推理の最前線!
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Posted by ブクログ
二転三転する事実はめちゃくちゃ良かったけど、表現に汚いものが多いのと、幼馴染の死が少し軽く感じられたのが残念。でも今回はりり子への感情がキモだったのでそういう表現だったのかもしれないけれど。
ただクライマックス、大塒のりり子に対するクソでか感情から彼女の死に箔をつけるために、大量虐殺を行ったという事実がヤバすぎる。
千人近い信者を毒殺したことが分かったシーンは恐ろしすぎて鳥肌が立った。
最後、Qが浦野灸と名乗っていた事、大塒の気持ちが理解でき、やはり憧れた探偵だと思いながら彼を待つ終わり方がとても良かった。
Posted by ブクログ
大塒がりり子のためにと取った行動は、「信仰」と「現実」の齟齬に合わせ新たな解釈を作り出す「信者」と、結局のところ一緒で…ラストのタイトル回収には驚愕。信仰者と余所者、2通りの推理がとってもロジカルに展開され、二転三転する展開はページを繰る手が止まらなかった。
Posted by ブクログ
この白井さんという方の頭は一体どうなってんだろう凄すぎる。りり子のでたらめな推理、信仰者の推理、余所者の推理、4年後のQの推理、りり子への生贄。回収されまくる伏線。そして君は34年後の釈放を待つ浦野灸!!腸を先に読んでてよかったとつくづく。
Posted by ブクログ
ジョージタウンという宗教団体の集落で起きた一連の事件。
有森りりこの推理から信仰者の推理、そして余所者の推理とどんどん推理がひっくり返されていくのが面白くて後半は一気に読んでしまいました。
最初の推理に関しては「そんなことあるか?」と疑いながら読みましたが、信仰者の推理で私は納得してしまっていたので、余所者の推理が出てきた時は思わず「やられた!」となりました。笑
また、ジムに『奇蹟は本当に存在するのか?』と問うことで
信仰者の推理を選んだ場合→奇蹟は存在するがジムは殺人鬼
余所者の推理を選んだ場合→ジムは無実だが奇蹟は存在しない
という究極の2択になるのが、作り込まれてて面白いと思いました。
序盤の別の事件も伏線として話が繋がっていて、無駄のないストーリーです。
最後の大塒の真意について、語られずに終わるのではないかとヒヤヒヤ&モヤモヤしましたが、最後に答えを見つけてくれてスッキリしました。(正直、理由は思った以上に子供じみているとは感じましたが…。)
ただ一点だけ、登場人物が多く、役職が似ていたり海外の名前だったりで、読みながら特徴と人物を思い出すのが難しいと感じてしまいました。
とはいえ、作り込まれた面白いミステリーでした!
人は信じることで盲目になる、それを究極まで表した物語と言えるのかもしれません。
Posted by ブクログ
最後の4連推理のどんでん返しよ、すごい、タイトルの意味もしっくり
特に印象に残ったのはイの下半身の運び方、普通だったら「そんなバカいる訳ねえから成立する訳ねえだろ」なんだけど、この状況下だと成立するのがやばい
まあでも今これ書いてて「犯人も信者で、怪我とかはないと心から思っている側だったのに、人を殴れば気絶するという感覚はあったの?」は気になった
Posted by ブクログ
グロいのが得意な作家さんと聞いていたけど、グロくなくて安心。
奇跡を起こすという教祖のいる新興宗教の町に名探偵が潜入して、そこで起こる殺人事件のナゾに挑む物語。
犯人やトリックが提示されたかと思うと別の解決手段が示されたりして、多重構造のような感じ。
教祖や信者たちの人間像はあまり語られず、そのあたりもっと知りたい感もあるけれど、そこのボリュームを削いだおかげでスピーディーで読みやすい話になっていると感じた。
終盤の怒涛の展開にビックリ。タイトルである名探偵のいけにえの意味にもビックリ。読み終えて呆然。
名探偵は加害者にもなりうるという一節が印象的。
Posted by ブクログ
★4.0
めっちゃ面白かった。伏線の回収が見事…綺麗さっぱり全部拾ってた。集団幻影についてはあまりよく分からなかったけどそれ以外は最高でした。カルト集団が自分たちだけのコミュニティを築いているという怖さが面白い設定だと思ってたら、参考文献に教祖と同じ名前の人が出てる著書があって「まさかこれのモデルになった事件があるの…」と思ったらありました怖い。被害者の数もなんでこんな具体的なんだろうと思ったらモデルの事件から来ていて、なるほど感と同時に著者の書きたいことを垣間見れた気がした。
Posted by ブクログ
宗教を信じる信者の世界と、現実を生きる探偵の世界のと多重解決。何が真実なのかは、自分の信じている世界で変わる。
舞台が海外に移り、内容含め読み応えたがあった。
最後の最後にタイトルの意味が変化する面白い作品。
Posted by ブクログ
面白かったけど、かなり複雑で頭が追いついていかない。
推理が二転三転。からの調査団4人殺しの犯人の扱いは割とどうでも良くなり、選択を突きつけられ集団自殺、それが冒頭に繋がるのか。
後味が良いような悪いような(冷静に見ると最悪なんだけど)なんとも不思議な作品。
最後に文献見て実際の事件をもとにしてることにも驚き。
Posted by ブクログ
怒涛の解決パートでは二転三転し少し疲れたが面白い。
特に大塒宗の推理を野次を飛ばしながらも聞いている信者たちが可愛い
先日、エレファントヘッドを読んで狂気的な描写に大変魅力を感じていたのだが本作はそれが少し弱かった