あらすじ
ところで私は、東京にいるとき、あまりチキンライスを食べない。
旅の空の下で、チキンライスは、私と切っても切れないものになるのである。
(本文より)
初対面の人びととの接触こそ旅の醍醐味と唱え、自分が生まれた日の父のことばを思い、四季のない町は日本の町ではないと説いて薄れゆく季節感を憂える……。時代小説の大家にして食エッセイの達人が綴る、食、旅、暮らし。
〈巻末付録〉有馬頼義・おおば比呂司・池波正太郎座談会「わたくしの味自慢」
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Posted by ブクログ
時代小説の作家であり、食通の池波正太郎による食事エッセイです。食事とともに思い出があります。
戦後の日本、特に東京の下町の暮らしぶりが生き生きと描かれています。たくましい家族だなと思いました。
書かれた時点で東京の近代化を嘆いていたら、今の東京を見た彼は何というのだろうと考えてしまいます。