あらすじ
夫婦水入らずでの欧州旅行を楽しんだ爽香と明男(あきお)。フランクフルトで、爽香は女優の笹倉弥生(ささくらやよい)、劇団主宰の喜多原光夫(きたはらみつお)と知り合う。帰国後、爽香が出席したパーティ会場に二人の姿が。会場ホテルのトイレで喜多原が殺される! 一方〈G興産〉社内では、爽香を退職に追い込もうと謀略を企(くわ)だてる同僚が――。読者とともに登場人物が年齢(とし)を重ねる人気シリーズ第21弾!
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Posted by ブクログ
赤川作品で一番好きなシリーズです。
一年に一度のお楽しみ。
爽香35歳。
すっかり大人です。でも、時に可愛く、時にお姉さんに。
今回はまたまた爽香の実兄がやらかして、またまた心配事を増やします。
レビューとか見てても、「こいつさえいなかったら」NO1(笑)
そんなに妹に勝ちたいのかね?
なら一千万円返してから云え!!と、爽香に変わって云いたいくらいです。
明男もいい奴になったね、あんなにのらりくらりした奴だったのに(笑)
でも私は麻生くんの方が好きです(笑)
今回は爽香の自称ライバルが登場。
でも、良いライバルでは無かった残念。
Posted by ブクログ
雑誌に連載をしながら,1年で文庫にするという、おどろくべき企画物。
すっかり杉原爽香のファンになってしまいました。
作品としても,警察の裏に大きな力が存在していることを暗示したり,
怪しげな投資話など、殺人とは別の意味で恐ろしい話が飛び交います。
毎年,1歳づつ、年を取って行く登場人物は,著者の年輪を感じさせます。
いろいろな赤川本の解説を読んでいると,赤川次郎も年を重ねているからこそ書けるものがあるということを知りました。
適度に時代性を取り入れているところが、赤川次郎のすごさが身にしみる。