あらすじ
失敗して笑われるくらいなら、しないほうがマシだ。誰かに悪口を言われているのではないか。いちいち許可を得ないと、怖くて仕事がすすめられない。――そんなふうに、「心」をすりへらしながら生きていませんか? 「不安」に支配されると、人は消耗していきます。「心」にとっての最大の敵は、「不安」なのです。それに押しつぶされることなく、もっとふくよかな心で生きるために、今できることがあるのではないか? 本書は、そんな思いを抱く人のための、人生の危機管理の本です。「現状にしがみつくから、挑戦できない」「迎合する人は傷つきやすい」「人から嫌われて困ることは何もない」「理想の自分に執着しない」……など、私たちが抱く不安の原因を考え、その対処法を明らかにしていく。さらに、少しでもラクに生きてゆくための「心の習慣」を、著者自身の経験をふまえながら提案する。
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Posted by ブクログ
超いい本だった。1時間ほどで一気に読み終えた。
他人からの評価などを気にするから、不安になるということらしい。人に迎合しても良いことはない。
>自分を信じられない人は 、無駄な努力をします 。無駄な努力とは 、自分を不幸にするための努力です 。
まさに、一所懸命資格取ったりする行動も、これなんじゃないか説。
>自分を信じる人は 、自己実現の努力をします 。自分を信じられない人は 、自己実現の努力を嫌います 。
自己実現と紙一重かも知れない。
>1従順 、何事にも遠慮する 2仕事熱心 、真面目 、強く優れていようとする 3無理して 、明るく振る舞う
これらをやめてみることで不安になる、この不安と向き合うことが大事。
特に自分は、強く優れていようとする、ことに心血を注いでいるので、例えば、1週間とか本も読まず、勉強もせず、何もしない状態にしたら、結構自分は発狂してしまいそうですが、その不安と向き合ってみるのも一つの荒療治なのかも知れません。。
不安はそのまま受け入れるのが最も良さそうですが、こんな対処法も書かれています。
1. 「事実が大変なのではない 」と自分に言い聞かせる
2. 「同じような状況に他の人が巻き込まれたらどうであろうか ? 」を考える
3. 「最も起きてほしくないこと 」と比べてみる
Posted by ブクログ
書き方がちょっと過激だけど、不安の構造がわかるね。
聞かれてもないのに自己主張する人は、
それが不安だから、自分に言い聞かせる必要があるのか。
Posted by ブクログ
毎日不安が消えなくて、どうにかしたくてこの本を読みました。
「できるだけのことをすればいい。
仕事の不安も子育ての不安も、やるべきことをするだけで気持ちは落ち着いてくる。
不安は毎日の生活の手抜きの垢から生まれる。
不安なときは、自分のなすべきことを、まずすることである。
たとえ不安でも、活路はそこから生まれる」
この言葉と本の中に書いてある言葉で気持ちが軽くなりました。
今、自分にできることを意識してやっていこうと思います。
Posted by ブクログ
著者がすすめる不安をしずめる考え方。
一つ目は、事実が大変なのではないと言い聞かせること。
脳が処理する段階で大騒ぎしているのであって、事実はそんなに深刻ではない。
2つ目は、同じ状況をほかの人ならどう考えるかという発想。ほかの人なら気にしないような問題ではないか。
3つ目は、今自分がもっとも恐れていることを考えること。そうすれば、今の事態が大事件でないことがわかる。
Posted by ブクログ
島崎和歌子さんが出てませんが、痛いところを突かれまくりで思わず笑ってしまうくらい図星なことばかり指摘されて唸らされ、同時に約20年前の本だけあって今読むとどうなの?と感じる表現などもあるからこそ全てを鵜呑みにせずに自分の頭で考えながら読むことができて、間違ったことが書かれているからこそ私の人生の教科書として相応しい一冊です。
Posted by ブクログ
「心の休ませ方」「自分のうけいれ方」とこの著者の本を3冊読んでみた。「不安のしずめ方」においては、つまるところ、自分の脳の思考回路の習慣性を変えていくこと。長年生きてきた習慣なので変えていくことは難しいのだが。少しずつやっていくしかない。
Posted by ブクログ
まるで自分の心を見透かされているようだった。「そうかあ、だから俺は苦しいのか」「別に苦しまなくてもいいんだ」と凄く納得してしまった。とにかく、不安という得体の知れないものに対して冷静に向き合うことがポイントだと感じた。
Posted by ブクログ
薄弱な根拠による不安は大衆の性質であり、これもまた経済発展の肥やしである。限界ある生を無意識に感じながら、決して死を直視しようとしないことから来る不安を手っ取り早い慰みもので解消しようとするところに資本主義社会が成り立つ要因がある。
Posted by ブクログ
こんなことがありました。久しぶりに諸先輩方との食事会が開かれることになったのです。一番の若輩者であることも手伝い、場所決め等のセッティングは僕がすることに。実は僕、これまではそういったことからなんやかんや逃げていまして、それこそお店の予約をするにしても初めての経験だったわけです。しかも、良いお店や便利な街を知っているわけでもない。うーん、困った。苦し紛れにこう提案をしました。「場所は山手線の駅の中からクジで決定します」と。それには先輩方も異論は無いようで、僕はクジを作り、自分で引きました。そして、その結果を参加者にメール。
「クジの結果、第一候補は巣鴨、第二候補は秋葉原、第三候補は・・・」
そのメールへの返信。
「なんでクジで決めるって言ったのに、候補を残すのだ」
・・・仰るとおりでございました。クジとはつまるところ、答えを出すための手段。にもかかわらず、いくつも候補を残すなんて言語道断。というよりも、そのためにクジを提案したはずなのに。「目的を見失うな」とは、どんなビジネス書や自己啓発書にも真っ先に書いてありそうな内容であり、むしろそんなことをわざわざ書いてある本があったら、高が知れるよな、とでもいうべき内容なのに。
なんであんなシッチャカメッチャカなことをしてしまったのかなあと自己嫌悪しているところに本書の記述が。
「人が理屈に合わないことをしているときには、心理的には理由がきちんとある。/その一番の理由は不安である。」
なるほど。要するに、先輩方をもてなさなければならない(実際はそんなことないのだけれど)という「不安」に苛まれ、僕は「理屈に合わないこと」をしてしまったらしい。これを読んだときのスッキリ具合と言えばもう。それがわかっただけで、この本を読んだことによる利点は見出せた。
とはいえ、それ以外にも意外にも得ることは多かった気がする。たまたま僕自身が、主に進路面で不安を抱いていることもあり、すんなりと本書の言いたいことが入ってきたことが一因かなー。
これで加藤さんの本は2冊目。くだらない啓発的内容や読みづらい文章は相変わらずだったんだけれど、でも以前レビューした『「やる気がでない人」の心理学』よりは楽しめました☆
【目次】
プロローグ
第一章 なぜ不安なのか
第二章 人が怖いから迎合してしまう
第三章 真面目の落とし穴
第四章 不安のしずめ方
第五章 不安の構造
第六章 自分の人生の責任は自分にある
第七章 老いは成熟である
第八章 幸せへの処方箋