あらすじ
およそ200年前、機械のテロ行為により地上を離れた人々は、鉄と蒸気に覆われた高い塔で構成される町、「塔の町」で暮らしていた。
厚い雲の層の遥か下、かつての人々が暮らしていた町は今や「地上」と呼ばれ、足を踏み入れることは禁じられている。
そんな町で技師として生活しているミドリは、技師たちの集う研究発表会に出席する。
今日も少し慌しいだけの、いつも通りの日。そう思っていた彼女がそこで目にしたものは――地上の機械からのテロ予告だった。
ロボットと人間が共存する世界――かつての機械の反乱により、今や廃墟となっている「地上」の町から、「塔の町」にテロを仕掛けるSFファンタジー。
Webで公開中のepisode1~3に加え、書き下ろし小話(17P)も電子書籍版として配信。
感情タグBEST3
深い物語
世界観がとても珍しくて不思議で面白い。
人類と機械(AI含む)をテーマにした漫画にとしては、他に類を見ないと思った。
作画は繊細で美しく優しい。
内容についてレビューを書こうとしても、良い言葉が見つからない。
感性が豊かで、深い物語が好きな人にお勧めしたい。
未来のファンタジーなんだけど、ノスタルジックな切ない気持ちになる。
なぜだ
この作品はタイトルからして恋愛漫画だとおもいましたが、そんな予想をどんどんと超えていく展開に感動しています。
こだわって創られた世界観
好きな感じ。廃墟ものを好きな方におすすめできる。
カラーなのにそうと気づかれない程度にセピアやグレーで色づけられて、絵柄はかわいくてシンプル。
トーキーになる前のモノクロムービーを模した感じ。タイトル扉絵のかすれ具合までのこだわりに好感もちます。
手早く雰囲気掴みたい方には巻末の人工猫のショートストーリーが感情移入しやすそう。〇ピュタのたった1体だけ残ったロボットの寂寥感に通じるものかと。
世界観が今ひとつわかりにくい。
機械に反乱を起こされ地上を追われている人類が...というディストピアものであるが、世界観が今ひとつわかりにくい。ヒロインがなぜ地上に降り立ち活動をしようと考えたのか、その背景は、地上における衣食住は、とか読んでいていくらでも疑問が湧いてくる。最も絵柄とても綺麗で丁寧なので読みやすい。