【感想・ネタバレ】裂けた明日のレビュー

あらすじ

定年後の嘱託も辞め、独り暮らしの沖本信也。そこに幼い少女を連れた女性が現れた。テロと銃撃が横行する日本で、信也は二人を守り抜くと決意。役所勤めの経験を生かし、意外なルートで軍事境界線を突破、あらゆる危機を回避していく。だが、なぜそこまで身を懸けるのか? 緊迫の頂点で、秘めた言葉が血と嗚咽とともに迸る!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

仮想近未来がおぞましく描かれる。福島第一原子力発電所の事故処理に追われる現時点までの歴史は、史実に沿っている。その後「あの病気」の蔓延と南海トラフ地震に見舞われたようで、日本経済は凋落の一途だ。アジアでは朝鮮半島が高麗連邦という統一国家となって日本を凌駕し、「あの戦争」に至る。衰退した日本はわずか40日であっけなく降伏すると、傀儡に甘んじつつ同盟国として縋ってきた米国にさえ牙を向かれる。そして内乱で、もはや立ち直る手立てなし。主人公の沖本が同じ時代の生まれに設定されており、笑うに笑えぬどころか恐怖が募る。

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2022年11月07日

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