あらすじ
■フリー経済は、商品を市場に無料で提供する
全く新しいビジネスモデルであり、経済のモデルです。
そしてあなたがフリー経済を理解すれば、
●新しいビジネスが展開できるようになる
●無限大の収益を上げる方法がわかる
●フリー経済を味方に付けてビジネスを進められる
など、フリー経済の中で賢く生きる方法
を見つけることができるはずです。
■インターネットが生まれ、
ベンチャー投資家のフレッド・ウィルソンが2006年、
無料サービスを提供する「FREE」と
有料サービスを提供する「PREMIUM」を
組み合わせたビジネスモデル「FREEMIUM(フリーミアム)」を
明示したことにより、「フリー経済」は突如現れたのです。
■さらに、脳科学の観点からいうと、
「間違いなく脳は『フリー(無料)』という言葉に弱い」
ということを常々主張しています。
詳しくは本書の中で公開していますが、
脳が「フリー」に弱く、抵抗できないからこそ、国家や銀行、マスメディアが使い、
世界を支配してきたのです。
しかし、フリー経済を理解していないと、
あなたはフリーに支配されることになるかもしれません。
「フリー経済」「フリーミアム」を理解し、
生き抜く方法、ピンチをチャンスに変える方法を学んでほしいのです。
■目次の一部
・知らないではすまされない!世界を支配する「フリー経済」
・フリーミアムのビジネスモデルとは?
・ネット以外にも存在する「フリーミアム」の罠
など
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
クリス・アンダーソン著『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』が話題になってた頃、同書も発売されたと記憶している。
上述のアンダーソン氏の分類では、フリー経済とは以下に分類される。
①直接的内部相互補助 - 無料で消費者を引き寄せ、有料に誘導する
②三者間市場 - テレビ、ラジオ等に代表される広告。
③フリーミアム - 無料消費者のコストを、有料消費者が負担する。
④非貨幣市場 - 金銭のやり取りが発生しない。
このうち④がインターネットの世界で広まっている。
なぜならネットでは、経済学でいう「限界」の概念がないからだ。つまりコストをかけずに多くの人にサービスを提供できる。
だがそうして無料で広まっているように見えるが、裏では何らかの対価が支払われている、あるいは今後支払わされる。
またお金という面でなくても、「自由」という対価をも支払われている。
大事なのは無料のものはないと、自覚すること。
Posted by ブクログ
この本は経済学とタイトルに入っていて、限界費用などの話もしているが、基本的なスタンスとしては「フリー経済の中を生きる私たちがフリービジネスにどう対応すべきか」というものである。
①無料の論理にだまされないこと。
②ホメオスタシスレベル(コンフォートゾーン)をもち、それが人々を縛っていると自覚すること
③FREEの概念からも自由になる
クリス・アンダーソンのフリーを読んだ後に読むべき本。私がクリス・アンダーソンの本を読んでいて反対意見だった点(贈与経済の点とフリーランチは存在するか否かという点。)を後押ししてくれた。世界レベルの思惑の話はそんなに好きではないけれど、この点と「無料」とホメオスタシスレベルの関係がしっくりきた点で読んでよかったと思う。