あらすじ
寒い日には体と心まで温まるじゃがいもと鱈 のグラタン、春になったら芹やクレソンのし ゃぶしゃぶを。石垣島から届いたパイナップ ルでタルトを焼いたり、ペンギンの仕事場に トンカツの出前をすることも。一人の夜に は、スパイスを煮込んだホットワインを楽し む。大切な人、そして自分のために、洋食小川 は大忙し。台所での日々を綴ったエッセイ。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
2016年の1年間が綴られています。愛犬ゆりねちゃんへの愛しさが溢れます。
以下、印象に残ったフレーズを。
1日15分、人間がつくらなかったものを見ること(ざわざわする心を落ち着かせる)
えびと蓮根のシガレット、揚げても茹でても美味しい(こんなん絶対美味しい)
特別なことをしているわけでもないのに、ものすごく美味しいコロッケの作り方
じゃが芋はオーブンで焼いて、豚肉を自分で叩いて細かくして、じゃが芋は熱々のうちにつぶしてバターを混ぜて、豚肉を炒める時には最後にブランデーを一振り。ピンポン玉サイズにするのがポイント(この工程のどこが特別なことをしていないというのか。些細な手間をかけて美味しいコツを積み重ねることができるから、繊細で美味しそうな料理の描写をするのだなぁと、感じます)
追記!この通りにコロッケを作りました!じんわりと幸せの味です。ただ、夏に作るのはしんどい。
Posted by ブクログ
小川糸さんらしい、自由でゆるーいエッセイ。台湾、ラトビア、ベルリン、リトアニアと、どんな国でもマイペースに、夫のペンギンと犬のゆりねと暮らしていくところがよかった。
ベルリンでは、犬とお店にも自由に入れる分、義務としてしっかりしつけが必要とされていたり、日本のドーベルマンの耳は断耳されてあの形になっているので、自然な形だとたれ耳だったり(向こうでは断耳が禁止されている)、外で散歩時にトイレを済ませるのが一般的だからトイレシートはほとんど売ってなかったり、国によって犬との暮らし方って全然違うんだなと思った。
書初めの課題で自由に書いて良いからと、卍と書いてみるところ、書き順が実はあると知ったこと(横横縦縦縦横)、なんだか小川糸さんらしいエピソードで、ほっこりした。
Posted by ブクログ
丁寧に暮らすと小さなことでも幸せに感じるんじゃないかなぁ。
小川さんのエッセイを読んでいると自分も美味しいご飯が作れるんじゃないかと錯覚します。
あとドイツに行ってみたくなります。
まだまだ知らない世界が自分にはあるんだと思わされます。
1日1日を大事に過ごそうと思える本でした。
Posted by ブクログ
糸さんとゆりねとペンギン、三人(?)暮らしの様子と、ドイツと日本の違いなどなどなど。
これ書いているときに「ツバキ文具店」上梓されてるのね。