あらすじ
カナダのカフェで食べたふわふわのワッフル。モンゴルの青空の下、遊牧民と調理した羊のドラム缶蒸し。旅の最終日にバーテンダーが作ってくれたコーヒー味のオリジナルカクテル。石垣島での真夜中の潮干狩りや、ベスト・オブ・クラムチャウダーを決めるべく決行した飲み歩き。旅先で出会った忘れられない味と人々。美味しい旅の記録満載のエッセイ。
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Posted by ブクログ
小川糸さんの日記エッセイ4弾目、2010年の1年間をランダムに綴った1冊。「糸通信」のブログをまとめたものなのだけど。
この年の小川さんはモンゴル、カナダ、イタリアと飛び回っていた。ほんとに自然が好きで、ありのままの不便さも含めた地球の姿を大切にして愛している人なんだなぁと思った。
それにしても、なんてかわいらしい方なんだろって思う。現実のシビアさより、現実の見えない部分を楽しくてかわいらしい想像でつないでいく方。
夏に1ヶ月、カナダのバンクーバーで過ごすのだけど、海が近いから魚介類も豊富だし、カナダは多民族国家だから、色んな国の美味しいものが自由に広がっている。美味しいものを発掘して、市場で美味しいものを買ってアパートでちょっちょっと料理してしまっているのを読んでるだけでよだれが・・・。
ちょうどこの年に「つるかめ助産院」が発行されていて、沖縄の離島への訪問や取材や雑誌インタビューで国内も移動。いったいいつ小説を書いているのだ!と思うくらいアクティブな一年だった。
それにしても、小川糸さん。
やっぱりどこか謎で、日記で日常を垣間見てるはずなのに、もっともっとこの人のことを知りたくなる。
次は2011年。震災の年だ。