あらすじ
21世紀は脱学問の時代とよくいわれる。パラダイムが一変した現代社会を生き抜くためには、情報を修得するだけでは不十分である。情報を活用する能力だけでも不十分である。これからの時代はさらに「情報を疑う能力」が必要なのだ――というのが本書における著者の提言である。情報の修得技術、活用技術を磨けば、いわゆる問題解決能力を高めることができるが、これからはさらに「問題発見能力」の優劣が問われるということだ。<疑う力>があれば、新しい発見をすることができる。リスクに備えることができる。対人関係がうまくいく。人生のビッグチャンスをつかむことができる。学校では教えてくれないノウハウを満載した和田式勉強法の最新バージョン。
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Posted by ブクログ
「疑う力」が創造性を養う。そして問題解決能力に加え、より問題発見能力が大切だ、演繹法ではなく帰納法で世の常識を疑う習慣を付けることが重要と説いている。
Posted by ブクログ
本のタイトル通り,色々な事項に関して,疑う視点というものを必ず持つようにし,多様な見方をすることの重要性と,一面的な見方をすることの危険性を主張した本です。
少し古い本なので,最近はこういう見方をすることができる人は増えていると思いますし,そのような主張を耳にする機会も増えていると思います。
この本が執筆された頃とは異なり,Twitterでの情報の広がりや,海外発信の情報が増えていますので,多様な見方をする機会は増えていると思いますが,この本で主張されている事項を常に意識しておくことは大切だと思います。
本の中では,二項対立に陥ることの危険性に関しても取り上げられていますが,最近,特に二項対立で物事を単純化してしまっていることが多いように見受けられます。個人的にそれを避けるだけではなく,多くの場面で多様な考え方が可能であることを,こちらから提示することも大切であると,改めて感じ直しました。
新書ということで,簡単にサクッと読めますので,何か考えに行き詰まってしまったときに,読むのがいいのかなと考えます。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
文部科学省のゆとり教育政策のもと、日本の子供たちの学力低下が大きな問題となっている。
では、詰め込み教育に戻ればいいのか?
パラダイムが一変した現代社会を生き抜くためには、知識を修得するだけではなく〈疑う力〉を鍛えることが必要なのである。
“疑う力”があれば、新しい発見をすることができる。
リスクに備えることができる。
対人関係がうまくいく。
人生のビッグチャンスをつかむことができる。
学校では教えてくれないノウハウを満載した和田式勉強法の最新バージョン。
[ 目次 ]
第1章 情報を疑う能力が問われる時代(メディアが「疑う力」を奪っている スケープゴートを作る論調に流されるな ほか)
第2章 何が疑う力を奪うのか(心情読解問題への疑問 子供の疑問にはきちんと答えること ほか)
第3章 疑う力が判断をより妥当にする(自分の力に疑いを持つ メタ認知の大きなメリット ほか)
第4章 疑う力が創造性を養う(発明、発見のきっかけ 問題解決能力と問題発見能力 ほか)
第5章 疑う力でこれからの世の中を読む(企業不祥事はなぜ起きる? 学力低下はなぜ生じたのか? ほか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
得られた情報は鵜呑みにせずに疑ってみるべきである。特に権威に対しては注意が必要。情報を鵜呑みにするのは楽であり、ある意味自分で考えることを放棄していることかもしれない。情報をどのように分析するかということに目がいきがちだが、実は情報自体にバイアスがかかっている可能性があり、ある事象について複数の意見、データを確認することも必要かもしれない。手間はかかるが。