【感想・ネタバレ】漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022のレビュー

あらすじ

労働運動の攻防、社会党の衰退、国鉄解体の衝撃。
左翼はもう存在感を取り戻せないのか?
左派の未来の可能性を問う、「左翼史」第三弾!


【本書の目次】

序章 左翼「漂流」のはじまり
第1章 「あさま山荘」以後(1972-)
第2章 「労働運動」の時代(1970年代1)
第3章 労働運動の退潮と社会党の凋落(1970年代2)
第4章 「国鉄解体」とソ連崩壊(1979-1992年)
終章 ポスト冷戦時代の左翼(1990年代-2022年)


【本書の内容】

・共産党で起きた「新日和見主義事件」
・内ゲバ「川口大三郎事件」の衝撃
・東アジア反日武装戦線と「三菱重工爆破事件」
・「日雇い労働者」をオルグする方法
・労働運動で「布団屋」が繁盛した?
・吉本隆明が左翼に与えた影響
・「郵便番号を書かない」反合理化闘争
・「革新自治体」「革新首長」のムーブメント
・上尾事件と首都圏国電暴動
・社会党の弱体化と「江田三郎の追放」
・「国鉄民営化」と中曽根康弘の戦略
・土井たか子という尊皇家
・衰退した社会党、生き残った共産党
・メディアが「エリート化」した弊害
・新しい左翼と「ヴィーガニズム」「アニマルライツ」
・「ウクライナ侵攻以後」の左翼とは ……ほか

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Posted by ブクログ

ネタバレ

たしかに労働者が団結することを希薄化させた政府の計略は成功したのだろう。しかし、自民党が備えていた、社会民主主義的な性格も、どんどんと失われた。結果として、現在の日本が、ますます張りぼて化していることも明確だ。
 社会党の批判的な検証は、確かに必要だろう。
 しかし、正直言って、批判的な検証が必要な政党は、他にもありそうな気がする。

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2022年07月30日

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