【感想・ネタバレ】俺の女神に手を出すな 年下眼鏡男子の一途な愛のレビュー

あらすじ

失恋の痛手から立ち直れないまま後輩・篠田に抱かれた美紀。あんなに激しく求めてきたくせに不遜な態度は相変わらず。癪に障る男だけど「俺の気も知らないで」甘いキスに蕩け、最奥に淫らな快感を刻まれる。身体を重ね、共に過ごすうち彼の隠れた優しさを知り……。でも距離が近づいたと思うとまた遠のく。彼の心が読めなくて――。身体から始まった不器用な恋の結末は?

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ネタバレ 購入済み

オトナの恋ですな…!

作家さん買いですが、今作も期待を全然外さずとても素敵な作品でした。

篠田目線の方が私はとても好きでしたが、美紀の不器用さがなんとも愛しく、そんなに肩肘はらんでも生きていけるのよと言いたくなりましたオバチャン。

しかし私の中ですげーな!と1番思わせたのは羽鳥のしたたかさです。
オサレな仕返しがたまらん。そして30代でこんなに忍耐の人になれるのってすごいな…と思いました。

女性の生き方についても考えさせられる、よい作品でした。
あとがきにあった篠田と美紀のベビー誕生とか後日談を詰めた本を作ってくれたらいいのにと切望しています。

あと、タイトルだけなんとかしてほしかった。もったいない。台無しになるじゃないか!と読み始めて数秒で「このタイトルはないわ」と呟いてしまいました。

お話はいいんですけどね…ダレだよ決めたの…。

#切ない

2
2022年09月30日

ネタバレ 購入済み

作者さん買いです

失恋してお酒に酔って、一夜の過ちから、どんどんせめてパターンかと思ったら、引いて無かったことにしてて、この先どうやって展開していくのか気になって読み進めると、リアルな本音や悩みに共感してしまい、あっという間にこの世界にハマって読み進めました。
さすがの作者さんです。

1
2022年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

穏やかな年下眼鏡男子が、実は誰よりも激しく、独占欲を秘めていた――
白石さよさんの筆が描く「静かな狂気の愛」に胸が締め付けられる一冊でした。

彼女に向ける視線は、最初から恋を超えて“崇拝”に近い。
仕事に生きる大人の女性としての強さも、どこか脆さを抱えた横顔も、全部愛しい。
彼女の何気ない仕草ひとつに一喜一憂しながら、
誰にも触れさせたくない、ただ自分だけの存在でいてほしい――
そんな彼の想いが、静かに、でも確実に狂おしさを帯びていく。

普段は穏やかで理性的な彼が、恋敵に対して見せる“圧”や、
ヒロインが他の誰かを見ているときに一瞬だけ覗かせる嫉妬の眼差しにドキリとさせられた。
その優しさの裏に潜む「絶対に手放さない」という意思が、
年下男子らしい純粋さと執着の狭間で燃え上がっていくようで、
恋愛というより、生きる理由そのもののようにヒロインを求めているのが伝わってくる。

ヒロインもまた、そんな彼の愛の深さに戸惑いながらも、
“守られるだけの存在”ではなく、“彼の想いに応える女性”として成長していく姿が印象的。
恋に臆病だった彼女が、彼のまっすぐな愛に心を開く瞬間――
その「溶け合うような優しさと熱」の描写があまりにも美しくて、
ページを閉じたあともずっと胸が温かくなりました。

“俺の女神に手を出すな”というタイトルそのままに、
神聖さと独占欲、どちらも成立させてしまう彼の愛の形が、白石さよさんらしい繊細さと余韻で描かれた傑作。
静かに狂う恋がここまで綺麗に描けるなんて、本当に素晴らしかったです。

0
2025年10月19日

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