【感想・ネタバレ】なでし子物語のレビュー

あらすじ

ずっと、透明になってしまいたかった。でも本当は「ここにいるよ」って言いたかった―― いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近とても好きな伊吹有喜さんの本。
立海と耀子の2人の子供たちが本当に可愛い。色々辛い環境だが、お互いにいい影響を与えあってかけがえの無い存在になってゆく。この2人がこれから共に幸せになってくれることを願ってしまう。

立海の家庭教師の青井先生がとても良い。自信の無い耀子に対して前向きに生きることを教えてくれる。
「どうして、と思ったら、どうしたら、と言い換えてみる」...私も実践してみようと思う。
あと龍一郎が、自分に自信の無い照子に「美しい靴は美しい場所に連れていってくれる」と言って綺麗な靴を送る所が、本当に素敵だった。そりゃ照子も忘れられなくなるよね。

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2023年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評判のよい作品なのはわかっていましたが、長く積ん読していて、ようやく読めました。
たくさんの方に読んでほしいと思う反面、あまり広まってほしくないような、世間の垢に触れず大切に大切にしてほしいようなお話でした。
愛を与え合う、愛を育むことは、本当に本当に大切で、だれかに大切に扱われたことは、その後のその人の人生にどんなに強く影響することか。それは、子どもでも、大人でも同じです。
ヨウヨとリュウカ、ずっとずっとこのままがいいです。ようやく子どもでいられるようになった2人なのに、もっとゆっくり子どもの時間を過ごしてほしかった。そうさせてあげたかったです。
続編が2冊出ていますが、私はこのお話だけでいいかな。気になりますが、読めないです。

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2021年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どもたちの成長から勇気をもらえ、わたしも頑張ろうと思えた作品だった。

なにより、先生の存在が好きになった。
・自分で自分のことをいじめない。怪我をしても黙って治して自分を支えてくれる身体は自分のことが大好きだ。自信をもつこと。
・「どうして」と嘆くのではなく、「どうしたら」に置き換えてもがいていくこと。この置き換えは自分の中になかった。わたしも意識しようと思った。
ここではあげきれないほど先生からわたしも学んだ。
出会えてよかったとじんわり思える一冊でした。

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2021年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

間宮耀子
龍一郎の秘書をしていた間宮裕一の娘。母が出て行き、父のふるさと峰生に預けられる。

耀子の母
男と一緒に逃げた。

遠藤照子
家の跡継ぎだった夫、龍一郎を亡くした。

龍一郎
病弱で三十七歳で亡くなる。

遠藤龍巳
遠藤家の本家の当主。親父様。若い愛人との間に次男・立海をもうけた。

龍治
照子の息子。大学生。

間宮裕一
浜松の進学校に学び、遠藤家の援助を受けて一橋大学に進学した。卒業後は遠藤家の地所を管理する会社に入り、龍一郎の秘書の一人だった。龍一郎亡き後に会社を辞め、その数年後に亡くなった。

立海
龍一郎と同様に病弱。

間宮勇吉
遠藤家の山の管理をしていた耀子の祖父。

青井宇明子
立海の家庭教師。

佐々木鶴子
使用人。六十過ぎ。

佐々木信吾
鶴子の息子。一緒に長屋に暮らしている。運転手。

千恵
二十六歳。コック。

六田公一
体格のいい男子。

遠藤由香里
一学年上の女子。立海の親戚。

公介
公一の一つ下の弟。

小夜
立海の母。美和。

聡子
由香里の母。

ハナ
立海のシッター。

辰美
上屋敷の遠藤家の息子。

沙也香
上屋敷の遠藤家の娘。

天香
公一の妹。

公一の母
オッカン。奥峰生の診療所で看護婦をしている。

公一の父
オットん。大男。

大宮
龍巳の若い秘書。

絹江
耀子の祖母。





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2024年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人は大切にされないことで心が荒み愛されることで回復するということに改めて気づかされた。
物語が途中で終わった感があるが、続きがあるのだろうだろうか?

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2022年02月11日

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