あらすじ
イギリスの田舎町で劇団を主宰するマーティン・ヘイワードは地元の名士。次回公演を控えたある日、彼は劇団員に一斉メールを送り、2歳の孫娘ポピーが難病を患っていると告白。高額な治療費を支援するため人々は募金活動を開始したが、この活動が思わぬ悲劇を引き起こす。関係者が残した大量のメール、テキスト・メッセージ、メモ書き、新聞記事、SNS投稿。資料の山から浮かび上がる、殺人事件の真相とは?――イギリスで20万部突破、タイムズ紙が「21世紀のアガサ・クリスティー」と評した犯人探しミステリー。圧巻のデビュー作!
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Posted by ブクログ
やっほー。「アルパートンの天使たち」 (集英社文庫)を読もうと思ったんだけど、Janice Halettの先に翻訳されていた本書を先に読んでみたの。
本書の原題は「The Appeal」(2021)、今は亡き「翻訳ミステリー大賞」の第14回(2023)にノミネートされているの。解説には第二作として「The Twyford Code」(2022)って書いてあるんだけど、次に「アルパートンの天使たち」 として翻訳されたのは第三長編(?)の「The Mysterious Case of the Alperton Angels 」(2023)だったみたい。びっくり!
メールやチャットで構成されているからか、翻訳読みやすくて、こんな感想になっちゃった、ごめんね。
アガサ・クリスティ風味という評判はあったってる。ちょっと怖くなっちゃった。ちょっとね。
Posted by ブクログ
・あらすじ
劇団の主催者マーティンには難病の孫娘ポピーがいた。
ポピーのための募金活動を開始したが、この活動がとある事件の幕開けとなる。
ある事件の関係者のメールや関係資料を読みつつ事件の概要やフーダニットを推理していく。
捜査資料、供述調書、メール、新聞記事などで構成されたミステリー。
・感想
700ページと中々ページ数があったけど面白くて3日で読んだ。
登場人物が多いし、みんな信用できないしでどう話が展開していくのかドキドキしながら読んだ。
犯人はわからなかったけど本当はいない人とか正体偽ってる人とかは大体わかった!
最後がホラーすぎて怖かった…。
Posted by ブクログ
なんとなく読み始めたら止まらなくなった
5時間で読み終わった。
アガサクリスティーの作品や、宮部みゆきの『理由』を読んだ時と同じ感覚で読み進めてとても面白かった。
舞台はイギリスの街でアマチュア劇団を主催する一家の孫娘ポピーが難病にかかったことから始まる。ポピーの病を治すために、一家が大規模な募金活動を始めることで、物語が動き出す。
メールや手紙の形をとってたくさんの登場人物の心理描写や状況が描かれていくのが面白い。誰が死ぬのか?中心人物は誰なのか?明かされないままどんどん話が進んでいく。
人が死ぬのがかなり後半になってからなのに、中弛みを感じる部分は少なかったのは途中に散りばめられた謎の人物からのイタズラメールや登場人物の裏の顔を知る第三者からの電話などが挟み込まれていたからかもしれない!
最後には、ネットを全く使わずこれまで他人のメールの中にしか出てこなかった劇団の看板女優ヘレンが代理ミュンヒハウゼン症候群であることが明かされた。話の流れとして納得はできるが、最後は急足で物語をたたんでいるようだった。ヘレンの過去やポピー自身の話をもっと読みたかった。
また、途中差し込まれていたティッシュ医師の弟の件は結局有罪で活動家と言いながら現地の助けを求めてきた女性や子どもを傷つけていたことが後半になってわかる。話のメインではないし、"人は言葉の裏に別の世界をもてる"ということを伝えるためのストーリーだったんだろう。個人的に、弟のダンがどうして酷いことに手を染めたのか?家族にはどう誤魔化していたのか?裁判はどのように行われたのか?をもっと読みたかった。
特に感情移入したのが劇団にも職場にも馴染めないイザベラ(イッシー)だった。彼女の秘密としてローレンという架空の友達に罪をなすりつけたり、話し相手としてメールを送っていたことが明らかになる。それはとても孤独なことで、彼女は被害者なばかりではなく相手にストーキングまがいのことをしたり嘘をつく面もある。弁護士がイッシーのことをサバイバーと言ったことが忘れられない。壁を乗り越える力をつけてきたサバイバーと、全てから逃げることで自分を改善せずに壁の抜け道を探して生きてきたサバイバーの違いは大きい。
集団に馴染めないことを解決するために話を聞いてくれる人に執着したり、頼まれてもいないことを周りに確認せずどんどん進めてさらに人が離れていく様子は見ていて辛い。最終的に彼女がスポットライトを浴びるために、また、その地域で権力をもつ一家に貸しをつくるために自白までするほど彼女は何者かになりたかったんだろうと思う。
保釈後のメールでは、次は自分を助けてくれた司法修習生に執着し始めている。
これは自分にも言えることだが、何においても不器用でやることなすこと批判されると、人が気まぐれに褒めてくれたことや優しくしてくれたことを自分の気持ちと関係なく人生の指針にしてしまう。それは自分が無いことでもある。イッシーはかつてどんな子供時代を送ったんだろう。彼女には他人に執着しない人生を送って欲しい。
Posted by ブクログ
“〈21世紀のアガサ・クリスティー〉・・だと・・?”
てな感じで、触れ込みに惹かれて手を出した本書。
イギリスのとある田舎町。地元の目有力者でアマチュア劇団も主宰するマーティン・ヘイワードから、彼の孫娘・ポピーが難病に罹ったことが告げられます。
高額な治療費を工面するために、劇団員たちが中心となって募金活動を開始しますが・・・。
いわゆる“地の文”がなく、関係者達がやりとりする、メールやメッセージ、チャットなどの“テキスト資料”のみで構成されています。
最初のうちは、多すぎる登場人物紹介のページを何度も見返しながら、“何を読まされているんだろう・・”と思っていましたが、ある程度関係性がつかめてくると、いつの間にか、やめられないとまらない“かっぱえびせんモード”でのめり込んでいました。
閉鎖的な町特有のヒエラルキーだったり、人によって言う事や態度が違うなど、メール等を読み込んでいくうちに、人間性や錯綜した利害関係が浮かび上がってくる様が見事で、こういうところが確かにクリスティー感あるかも、と思いました。
そうしてじわじわ不穏な雰囲気が続き、中盤を過ぎてからやっと(?)決定的な事件が起こるという展開です。
司法修習生による真相解明部分では、伏線確認の為に過去のメールを読み返しながら、一緒に謎解きをしている感覚も楽しかったです。
ただ犯人の意外性はそんなになかったかな。という印象です。
因みに、キャラではもうイッシーにつきる感じで、イッシーがイタい、ツラい・・そして、コワい!
ラストのメールには思わず戦慄しましたね・・・フェミ!逃げて!!
Posted by ブクログ
斬新。
他人のメールを盗み見ているようで面白かった。最後らへんはちょっと疲れたけど。
イッシーが不気味過ぎる。
最後はサムの悪口をいっていたし、次のターゲットはフェミに決めたみたい。
もう1冊の宗教からみの本はしばらく寝かせておこう。
ただこの本は映画の「Run」をおもいだしちゃったなー。
Posted by ブクログ
SL 2025.3.22-2025.3.26
地の文がなく、ほとんどがメールやテキストメッセージで構成されている。
なので序盤は何が問題で、解決すべき事件が何なのかさえよくわからなくて混乱するが、だんだん実際の人間性や関係が見えてくると面白くなってくる。
イッシーの不気味さは怖すぎる。特にラストのメール。
Posted by ブクログ
ポピーの件は最後そうなるだろうなと想像ついた。
犯罪事件が本の半分すぎてもはなかなか起こらないがメール等のいろいろな資料で人間関係のごたごたを自分で想像するのは面白かった。
この本の主役は誰がなんといってもイッシーだ。
知り合いには絶対になりたくない。重すぎるし面倒すぎる。でも自分では一番の友達と思っても相手はその他大勢だと思ってるってイッシーは重すぎるけどあることだよなあと思った。最後のイッシーのメールが実は一番怖いかも。