あらすじ
■日本版「人を動かす」誕生!
チームや組織の力をアップさせよう、または、人を動かそうと思うと、
多くの人は、メンバー個人の能力向上に必死になります。
「コーチング」「意識調査」
「面談」「承認」「金銭的報酬」など、
あらゆる手を使って、「人」を変えようとしがちです。
しかし、「人」を変えようとしても、
チームや組織が変わらないのはなぜでしょうか?
それは、「場の空気」が悪いからです。
かつての流行語に「KY」という言葉があったように、
日本人はまわりの空気を読み取る力に長けていることに加えて、
とても影響されやすいといわれています。
つまり、良い空気にも悪い空気にも感化されやすいのです。
「場の空気」が良くなれば、
人は自らどんどん動き出します!
目標を絶対達成させる超人気コンサルタントが、
【NLP理論】【脳科学】【行動経済学】に基づいた
良い「空気」に変えるための究極メソッドを伝授します。
■本書の内容
はじめに――「空気」が良ければ、チームはどんどん変わる
第1章 チームの「空気」を現状分析せよ――ミッション1
第2章 「悪い空気」の元凶を解明せよ――ミッション2
第3章 チームの「空気革命」を遂行せよ――ミッション3
第4章 「空気」を「流れ」に変えよ――ミッション4
第5章 「空気革命」の成功者から学べ――ミッション5
おわりに――「理想のチーム」への第一歩が始まる
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
●日本人特有の「空気を読む」性質を利用し、部下やチームをより良い方向へ進める方法が書かれてある。行動経済学や心理学をベースにした組織論とも言えそうだ。
●第二弾の『「空気」でお客様を動かす』も良書。合わせて読みたい。
Posted by ブクログ
空気を変えることで、人を動かす方法をまとめた1冊。どうして雰囲気が悪いんだろうか、と言う悩みをわかりやすく解決方法を解説。
●日本人は空気に感化されやすい
非言語データを読み取る力が高い由
空気を察して目立つことを避ける
●空気の種類
締まった空気
→理想の空気
緩んだ空気
→なあなあの空気
縛られた空気
→上司から部下への圧力など
ほどけた空気
→言い訳すらしない空気
●空気が変わる原因
社会的手抜き
→人が増えると起こる
外来価値
→メンバーが変わる
意味の偽造
→作話スモッグ
後付けで意味を付け言い訳する
●自燃・可燃・不燃
ミラーニューロンにより人は人から影響を受ける。自燃→可燃を焚き付ける。
できる人より場の空気を優先。不燃でできる人より場の空気を優先。
●間違った対策
・にわかコーチング
・アンケート意識調査
・過剰承認
・金銭的報酬
→行動の動機付けが変化
例:自主勉強会に報酬が出ると『もっと』となる
★仕事の報酬は仕事 バイ王子製紙藤原銀次郎氏
●空気革命
①一対一の環境で声かけ
あいさつや簡単な雑談
②一対多で発信
朝礼や会議
協調者との対話
→あえて周りに聞こえるように
メールによる発信
③8ヶ月続ける
一人一人ではなく場に向かって何度も投げ掛ける
④省略したぼかし表現をしない
4W2Hを使う
●コーチングではなくティーチング
可燃人に何度も繰り返す
①守破離
②あるべき姿と現状を数字で語る
③役割を教える
④適度なストレスを与える
●正しい承認
行動が変わった人を期間と水準を念頭に行動後に承認
・不燃人はスルー
・多数派工作
・ギクシャクは覚悟
●コミュニケーション術
①プリフレーム
大きな視点から小さな視点
空気に向かって話す
やらない理由できない理由をする前にフレーミング
②マイフレンドジョン
独白にちかい話し方
~が言ってて私も気付かされた、教えられた
※①②に4W2Hを組み合わせる
③頻出の言い訳を蓄積
布石を打つ
④いい空気を味わう
可燃人を次々に送り込む、繰り返す
●エア→ムード→ブーム
Posted by ブクログ
「空気」といえば、山本七平の「空気の研究」があまりにも有名だ。この本はまさに、その「空気」をビジネスの場、企業という組織にどう活用するかをまとめたものとなる
内容としては非常にシンプルで分かりやすくなっているし、読みやすい。当然ながら、学術でもないので、なぜ我々日本人が空気の影響を受けやすいとか、過去の歴史でどうだったかとか、そういう内容は一切ない、ビジネス本である。そういった意味では驚きが含まれた内容は無く、空気の研究を読んだあとでは、なかなか読みごたえを感じ辛いが、内容自体はシンプルでよいと思う
メモ)
・空気の影響は経過時間に比例。悪い空気に触れさせないのも手
・不燃人でも結果を残す人はいる(不満が多い、方針に従わない)
・人はいったん口に出すと一貫性の法則でどんどん虚偽を作り出してしまう
・場の空気が悪くなると優秀な人ほど辞めていく
・空気革命テクニック
空気に向けて発信
コーチングではなくティーチング
正しい承認をする