あらすじ
2009年6月14日、霞ヶ関に衝撃が走った。厚労省の現役女性キャリア官僚が逮捕されたのだ。偽の障害者団体に便宜を図った疑いだという。しかし、それは全くのでっちあげだった。関連した容疑者の裁判で次々と無罪判決が下り、検察の作ったストーリーが否定されていく。なぜ検察はここまで暴走したのか? なぜ関係者は次々と供述を翻したのか? 10年9月10日無罪判決に向けて事件の全貌を丹念に描く。
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Posted by ブクログ
正義を貫くはずの検察が、自ら組み立てたストーリーを基に架空の犯罪を仕立て上げてしまった郵便不正事件(村木さん事件)に関する真相に迫ったドキュメンタリー。
「何が彼女を容疑者としたのか」という点を考えさせられた。
後から覆られる関係者の自白、根拠のない検察のストーリー、面白おかしく伝えるワイドショーなど、、
第三者が、一人の人の人生をあまりにも軽々しく扱ってしまうこと
すでに村木さんの無罪判決がくだされてから1年以上が経過したので、この本から感じたことをちらほらと。
1.人間の記憶は曖昧だ。
村木さんが起訴されるきっかけは、物証ではなく様々な証言。
その証言はあいまいな記憶から生み出されていた。
2.ぶれないことは難しい。
拘置所と裁判所で発言のぶれが大きい事件だったが、
ほぼ村木さんだけは一貫して無罪を主張していた。
何らかの拠り所、自分自身を信じ抜くことができなければ、
決してできないだろうと思った。
3.証拠の可視化は必要だ。
物証が無くても、自白を証拠として採用する仕組みがある以上、
自白を得るまでの過程の可視化は必須だと思った。
読んでからすぐにレビューを書かなかったので、ちょっと支離滅裂だけど、警察や検察は、市民の主権を制限する立場にあるのだから、その行使は誰からも疑われない、きちんとした証拠に基づいて欲しい。それを思った。