【感想・ネタバレ】肩ごしの恋人のレビュー

あらすじ

欲しいものは欲しい、結婚3回目、自称鮫科の女「るり子」。仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは――。女の本音と日常をリアルに写して痛快、貪欲にひたむきに生きる姿が爽快。圧倒的な共感を集めた直木賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

肩ごしの恋人、なるほど萌とるり子はずっと抱き合っていたのか、または時には背中合わせだったり
その肩ごしに通りすぎゆく2人の恋人たち、彼らは彼女たちの脇役にすぎない、彼女たちを形作るパーツでしかないのだ
2人でひとつ、月と太陽、春と冬(夏と冬ではなく)
太陰大極図
萌とるり子は私たち女性の中にいる感情だ
1人で生き、孤高であることが美しいと思う自分と、男に幸せにされて然るべきだと思う自分
つまり萌とるり子は私たちなのだ
だいぶ恐れ入るわね

そして、ああこの本がどれだけ私の救いになったか
そうなのだ、男に酷いことをされてもセックスも男も嫌いにはならない、だけど一生セックスも男も信用をしないのだと思う
彼女と違うのは、私は自分のことは信用していることだ、と思ったけどちょっと違うかもしれない、信じているんだと思う

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2025年09月27日

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ネタバレ

気持ち良い!
解説にもあるようにさらさらと流れる文章とその中の時間、正反対のふたりの腐れ縁からなる最強感。
自身が女であることを誇れと、おしりを叩かれたような清々しさ。

高く高く伸び軽やかに揺れるるり子と、深く根を張りどっしりと構え、我々に頼もしさを見せてくれた萌。どちらも最初から最後まで一貫してカッコよく、強くて魅力的だった。初めに正反対と言ったが、2人がずっと一緒にいる理由は何となくわかるような気がする。2人は似ている。

旦那の浮気相手へのるり子の態度、気持ち良すぎて痺れた。

腹立たしいほど真っ青な空を見上げて胸を張れる彼女たちに憧れる。自分もいつだってそのような女で居たいと思う。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。
女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。(解説・江國香織)

「この人がいなくなったら会社はどうなるのだろう、と思うようなポジションにいた人でも、いなくなったらなったでどうにでもなる。代わりはいくらでもいて、誰々でなければならない、なんてことはありえない。」

「女は、男に幸せにされるべき生きものだと思っている。当然だ。女がにこにこ笑っていれば、男たちはそれで幸せになる。女が幸せでいることが、結局は男を幸せにする。だから女たちは美しく装い、意味ありげな笑みを浮かべ、甘い匂いを撒き散らして、自分を幸せにしてくれる男を探し求めている。
幸せになりたい。その思いはいつだってあるし、これからだって持ち続ける。
けれど、幸せにしてもらう、というのは、何て退屈なんだろう。」

「ねえ、不幸になることを考えるのは現実で、幸せになることを考えるのは幻想なの?」

【個人的な感想】
話の内容は突拍子もなかったりするが、嫌いではなかった。
自分と真逆の考え方のるり子のセリフにハッとさせられることが多かった。

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2026年09月08日

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ネタバレ

淡々としているけど、きちんと熱を感じられる小説だった。

解説でもあったが、男女の話でここまで淡白に話が続いていくのは初めてで、私からするととても読みやすく感じた。まただからといって、熱がないままではなく盛り上がりもあり冷たくキリッと刺さるような場面もある。

こういう風に自分は生きれないだろうが、最大の味方がいる生活にはとても憧れる。味方がいればどんな人生でも幸せに生きられるだろうな、こういう2人だからこそ一緒にいれるんだろうな、など滔々と考えた。

とりあえず私も幸せに向かって邁進するのみである。

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2026年07月14日

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ネタバレ

「女の幸せとは」「愛とは」がテーマの作品だと思った。
20年ほど前の作品なだけあり、今現在の価値観で測ると引っかかるところは多少あったが、テーマが揺らぐほどのものではなかったのであまりノイズにならなかったのはよかった。

読み始めは、るり子のやりたい放題な性格が苦手で最後まで読めるか心配だったが、読み進めるうちに登場人物たちの心境の変化にどんどん引き込まれていった。

特によかったのが、さまざまな出会いの中で、終盤、るり子の考えの変化の中に変わらない芯のようなものが見えたところ。
萌の変わらない考えの中に少し柔らかくなったところができたところ。

心境の移り変わりがとても人間らしく、また、物語の終わり方も女の幸せはひとつではないと感じさせられた。

集中力が続かないので、ふだん小説は2、3日に分けて読んでいるが、この小説はとても読みやすくするすると脳内に入ってきて半日で読み終わることができたのには驚いた。
さすが直木賞受賞作……。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私だったら、るり子みたいな子とは絶対に友達になれない。ただここまで自分の幸せを追求し、周りの眼を気にせず生きていく行動力には脱帽

るり子のセリフで
私は自分が幸せになれないなんてどうしても思えないの。だって私、いつだって幸せになるために一緒懸命だもの。人生を投げたりしないもの。
頑張ってるもの。そんな私が、幸せになれないわけがないじゃない。

がめちゃくちゃ刺さった。私も幸せになる未来を想像してるり子みたいに前だけしかみない強い心を持ちたいと思った。

萌は10年後ぐらいに宗と再開して、家族になれたらいいのになあと思ってしまった。

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2025年08月21日

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ネタバレ

萌のより関係性を深めたいとは思わないという考えを言語化してくれていて、腑に落ちた。私の中にあった考えはそれだ、と気づいた。

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2025年04月13日

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