あらすじ
雪の降る夜、朔夜は愛する夫・慧を庇い命を落とした。幼馴染みで想い合う朔夜と慧は、夫婦となり幸せな日々をすごすはずが、身分差から貴族の掟や愛憎渦巻く舞踏会での失態のせいで誤解され、気持ちがすれ違い二人には心の距離ができていた。そんな雪の日、辻斬りに狙われた慧を身を挺して庇った朔夜は命を落としてしまう。そして、朔夜が目覚めると四年前に時間が戻っていて!? 最愛の男を守った矜持を心の支えに、死に物狂いで運命を変えていく。「君を娶りたいんだ」二度目の初夜は甘く淫らな愛撫で蕩けて――。過酷な運命に翻弄された二人の一途な純愛。
※こちらは単話1~6話のセット版です。重複購入にご注意ください。
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すっごく好みのお話
作家さん買いです。
すごくよく練られたお話で、すっごくおもしろかったです。
慧が人生3回目というのにはびっくりしたし、1回目はそういう結末かということにもびっくり。
でもそう知るとあれもこれもそれもどれも納得でした。
朔夜の強さや弱さ、トラウマから回復しようとする姿はすさまじく魅力的で、とっても好きな女性でした。
妻たるものかくあらねば、と思いました。
狐さまの気持ちがなんともよかったですねぇ。でもあと6回やり直すとかは勘弁してほしいけど(苦笑)。
何度でも読み返したい作品でした。
深い後悔や哀しみを胸に抱いたまま、この世を去ったはずなのに。
もう一度やり直したい…
そのチャンス、その奇跡を無駄にせず、努力し幸せをきっちり掴み取ったヒロインがとてもとても素敵でした。
そして最後の最後。
ヒーロー視点に完全にやられました。
この感動をぜひ味わっていただきたい。
匿名
何度でも何度でも
大正タイムリープものです。
切なかった…
辻斬りに遭って命を落とすまでの朔夜の人生も、やり直しの人生で必死に運命を変えようとする朔夜も、どちらも愛しい。
【運命はお前を殺しにかかるぞ】
もう、相手が運命なら、どのルートを辿っても死ぬしかないじゃないか!
なのに、強い意志と愛で運命に立ち向かう朔夜はとても素敵な女性でした。
こりゃ、慧もメロメロになるってもんですよ。
余談のアホな感想ですが、お狐様の忠告を聞いて、必死に足掻く朔夜の姿をコメディにしたら(するな)
『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの冒険』のラスト、オカマ魔女との鬼ごっこを思い出してしまった……(なんでやねん)
真剣に必死でハッピーエンドに向かって走る姿がね。もう、なんて言ったら良いのか……
クレヨンしんちゃんは本当にコメディですけどね。
あれを純愛シリアスサスペンスにしたら、こうなるのか……と(違う。)
とにかく良かったです。朔夜の強い覚悟と行動力、慧を想うただそれだけで、それを原動力に動ける彼女は美しい。
大きな谷をひとつ越えた、というのがちょっと引っかかるんですが、
無事にお産を終えて、家族3人……いや、もっともっと家族を増やして、幸せになって欲しい。
娘が生まれて、嫁入りに駄々を捏ね続ける慧をやんわり宥める朔夜も、
息子が生まれて、剣術の稽古に励んで帰ってきた我が子に、怪我の手当をしたり、お疲れ様のおやつを出したり甲斐甲斐しくしている朔夜に、ヤキモチをやく慧も、
幸せしかない!!
運命よ、朔夜を殺しにかかってきた運命よ、このまま大人しくしておいてくれ。
有馬夫婦には幸せが良く似合うのだから。
作者さん買いして正解!
TLという事も忘れるほど、物語が面白かったです。登場人物達にはそこまで嫌な人はいませんし、切ない別れや、輪廻転生してからかつて諦めていた物を取り戻そうとする主人公のひたむきさに胸を打たれました。純愛で一途な2人の行く末を見守り最後はハッピーエンドで一安心!してましたが、最後の最後で男性側の話が加わり、ああなるほど…と合点がいきました。