【感想・ネタバレ】京都巡り合いのレビュー

あらすじ

家具会社の総務課で働いている摩紀は37歳。社内でも評判の美人で仕事もできるだけに、入社した時から近づいてくる男は多かった。だが、摩紀は真剣に交際しようという気にはならず、入社して15年も経つ今では口説いてくる社内の男はいなくなっていた。自由な生活を送っているが、3年前に出会った59歳の製薬会社常務・安城とは愛人関係になっている。偶然入った店で出会い、すぐに体の関係になったが、摩紀は彼とのセックスに満足していた。しかし、当初は激しく求め合っていたものの、最近は会うペースが落ちてきた。夜の営みもおざなり。性のはけ口にされた気分になり、苛立ちや悔しさが残った。不倫関係の終わりを予感したが、熟れた体はうずくばかりで、自分で慰めても収まらない。仕方なく淫靡な想像をしながら、京都を旅行していると、偶然、知り合った年下の久我と意気投合し……。

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京都での出会い、そしてロマンスへという運びは藍川作品によく見られるパターンであるが 、本作品は、ヤマ場までの過程が細緻に描かれ、濡れ場の中身もほのぼのとしたもので好感が持てる。ただ、あえて難点を挙げるとすれば、ヒロインの立ち位置が、年上の男を待ついじらしい女と、京都で出会った年下男をリードする女豹と複雑であり、その二面性をもっと深く描き分けられているとなお良かった。ともあれ、無理なく丁寧な物語展開は星四つの評価で良いのでは。

#ほのぼの #癒やされる

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2023年09月16日

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