あらすじ
刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズ最高傑作 クロスボウで射殺された麻薬密売人。事件の裏には北アイルランドを揺るがす秘密があった。ショーンは捜査中、IRAに襲われ……
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Posted by ブクログ
ショーン・ダフィシリーズ六作目。
正直に言って、最も衝撃的だったのは「解説」だった。
このシリーズは三作ごとの三部作、
つまりあと三作、書かれる予定らしい。
いやー、もういいでしょ。
一匹オオカミだったダフィが、
娘とその母(結婚していないので妻ではない)と住み、
チームで大事件を解決して、
都合の良い人事を受け入れさせ、
半ば引退する予備巡査の道をつかみ取り、
幸せなラストで自分としてはとても満足していたのに。
今まで登場していなかった父母が登場したり、
警察署で体力テストがあってジョギングしたり、
ダフィが娘のおむつを替えたりと、
いろいろ面白かったが、
やはり圧巻はIRAの暗殺部隊に襲われた場面。
一作目で助けてもらったテロ組織の幹部が、
また、軽機関銃で追っ払ってくれた。
その前にIRA実行部隊にハニートラップにかけられたのに、
そのハニー役だった女性の命を助けるために、
警察に連絡せず、
IRAのメンバーの家に行くところは良かった。
それと、アイルランドとの国境で追い詰めた犯人を、
撃ち殺すでもなく、逮捕し裁判を受けさせるわけでもなく、
警察にとって都合よく使うとは、それも面白かった。