【感想・ネタバレ】第三次世界大戦はもう始まっているのレビュー

あらすじ

ロシアによるウクライナ侵攻を受けての緊急出版。
戦争を仕掛けたのは、プーチンでなく、米国とNATOだ。
「プーチンは、かつてのソ連やロシア帝国の復活を目論んでいて、東欧全体を支配しようとしている」――西側メディアでは、日々こう語られているが、「ウクライナのNATO入りは絶対に許さない」とロシアは明確な警告を発してきたのにもかかわらず、西側がこれを無視したことが、今回の戦争の要因だ。
ウクライナは正式にはNATOに加盟していないが、ロシアの侵攻が始まる前の段階で、ウクライナは「NATOの“事実上”の加盟国」になっていた。米英が、高性能の兵器を大量に送り、軍事顧問団も派遣して、ウクライナを「武装化」していたからだ。ロシアが看過できなかったのは、この「武装化」がクリミアとドンバス地方(親露派が実効支配するウクライナ東部)の奪還を目指すものだったからだ。
「我々はスターリンの誤りを繰り返してはいけない。手遅れになる前に行動しなければならない」とプーチンは注目すべき発言をしていた。つまり、軍事上、今回のロシアの侵攻の目的は、何よりも日増しに強くなるウクライナ軍を手遅れになる前に破壊することにあった。
ウクライナ問題は、元来は、国境の修正という「ローカルな問題」だったが、米国の政策によって、ウクライナ問題は「グローバル化=世界戦争化」した。
いま人々は「世界は第三次世界大戦に向かっている」と話しているが、むしろ「すでに第三次世界大戦は始まった」。
米国はウクライナ人を“人間の盾”にしてロシアと戦っているのだ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の名前は聞いたことがある、という程度の知識しかない。
ロシアのウクライナ侵攻について、日本のマスコミでは「ロシアが一方的に悪い、プーチンは気が狂った、ウクライナに支援を」という論調でしか語られないが、著者はよっぽどアメリカが嫌いなのか、「米英がウクライナに武器だけ供給し、ウクライナ人に無理矢理戦わせているようにしか見えない」という論調でこの戦争を見ているようだ。
勉強不足のため、真偽のほどは不明だが、確かに一方的にロシア悪という目線だけでこの戦争を見るのはあまりにも近視眼的だし、これによって誰が得するのか、今後どうなっていくのか、いろいろな角度からものごとをとらえる必要性を思い起こさせてくれる一冊。

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2023年01月15日

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