【感想・ネタバレ】気まぐれ指数のレビュー

あらすじ

ビックリ箱作りのアイディアマン、黒田一郎の企てた奇想天外な完全犯罪とは? 傑出したギャグと警句をもりこんだ長編コメディー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな作家の長編!短編が多い作者なので新鮮な気持ちで読んだ。


 一つの話にいくつもの見事な伏線と構成を仕掛ける作者が長編でもその見事な手腕を発揮しているが、これだけ長いと読んでいるだけでも大変だ。あっ!これはこのことか!これはこれとの対比か!と発見の連続で脳が疲れる。しかし本当に楽しい読書だ。仏像と株券の二転三転する真偽と移動していくお金…読んでいて目が回りそうになるほどによく練られている。長編でも物語の構築力が素晴らしい。さらに繰り返し出てくる気になる要素も全て回収されている。とくに黒幕だった三人の関係も面白く、ここからもまた何か生まれそうだ。気まぐれが重なり思いもよらない結果になる作品…といえば簡単だが、ここまで圧倒される作品とは思いもよらなかった。長い長編小説の一文字一文字が計算されつくされた一種の芸術といえよう。全ての文に意味があるとすらいえるし、それを理解しようとするだけでも脳が沸騰しそうだ。
 またほとんどの人が互いに知能と教養と余裕がある意味呑気な人々であり、なのでなんというかトンチンカンな会話になって面白い。そしてその呑気さすら重要なポイントになるのだ。少し人々の喧騒から離れた人たち、時間のあまり、あくせくから離れた、そんな人たちの気まぐれで動き出す物語。達観しているようで俗っぽい部分も親近感だ。

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2023年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星新一が好き。何も考えず読める軽さがあり(褒めてます)シンプルで短い話にうなるようなオチがある。今回長編だということで手に取ったけれど、やはり面白かった。えええー!が楽しい。

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2021年10月08日

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