【感想・ネタバレ】舞灯籠―京都上七軒幕末手控え―のレビュー

あらすじ

佐幕派と尊攘派、龍馬らが贔屓にし、京の都で最古の歴史と最高の格式を誇る花街、上七軒。大義は一夜にして変わり、往来では血で血を洗うなか、舞妓と芸妓、女たちは、惚れてはならぬ、忘れるしかない男に心惹かれ、身を尽くす。柔肌の熱き血汐を描き、幕末史を塗り替える新鋭女流作家の連作時代小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

幕末のなかで男を愛することを知った女たち。
時に気高く、時に嫉妬深く。
時代小説としては、読みやすかった。

0
2016年04月22日

Posted by ブクログ

明治初期の北海道を舞台に描くことが多かった蜂谷涼さんの新作は京都の祇園を舞台にした連作短編集。京都上七軒の屋形に務める芸妓の梅嘉・梅乃、そして舞妓の小梅。仕事故お座敷には壬生浪も来れば薩長の者も来るし、坂本龍馬も梅嘉の客であった。小梅の友人千代。梅嘉の友人ちとせ。この五人が五人、皆想い人を巡って別の道を歩もうとする。激動の時代に生きた男に命がけで惚れた女たちの哀しい物語。連作短編ならば時代はあまり動かないのが普通だけれど、1866年から1869年までをダイナミックに描いたのが特徴。

0
2011年08月19日

Posted by ブクログ

北野天満宮を東に行くと物語の舞台の上七軒はすぐだ。
時代は幕末、佐幕だ勤王だと日々緊迫していくなか、行方しれずになったり、命を落としたり、翻弄される男達にまた翻弄される上七軒の芸妓たち。
潔いというか、あっぱれと言うべきか、実在の人物も登場させて、よりリアリティに進んでいく物語に、いつしか引き込まれていく。
上七軒は老舗の和菓子屋さんがあったり、昔の建物を利用した飲食店が軒を連ね、今も十分に昔のおもかげを彷彿とさせる情緒あふれる界隈だ。天満宮の梅ももう見頃だろうし、都おどりもはじまる。

0
2012年03月07日

「歴史・時代」ランキング