あらすじ
出世頭のエリート・黒木との見合いが決まった里英。分不相応な相手に戸惑うものの、黒木はその場で結婚を宣言。里英もまた優しく包み込むような彼の人柄に惹かれていく。「ずっと触りたかった」堪えきれないとばかりに激しいキスをされ、巧みな愛撫に下腹は疼く。それなのに彼は最後まで抱こうとしない。もっと彼が欲しいのに、なぜ……。完璧紳士が秘める、愛の真実とは!?
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リアルなもどかしさ
作者さん買いです。
こちらは、タイトルが違いましたが、マンガ化されているのを先に読んでて好きなお話でした。
マイナスからの始まり。しかも訳ありお見合い。
気持ちの流れが丁寧に描かれているので、もどかしいながらも徐々に気持ちが変化していくのに入り込んでました。
相手側のお話も最後に載ってるので、わからなかった彼の気持ちの変化も読めてお得です。
物語特有のキラキラふわふわした感情よりも、リアルでシビアな心理描写に好感が持てる。
大人の余裕。大人だからこその弱さ。狡さや焦り。
ウジウジやすれ違いとも違う、噛み合わない二人の探り探りの触れ合いにキュンとくる。
ヒーローサイドが最後にあったおかげで心の澱がすっと消えた。清々しい読後感だ。
Posted by ブクログ
ヒーローが黒髪真面目仕事できるイケメン。好きです。
クズ男に書かれがちの元彼もそこまで悪い男ではなく、茶髪爽やか系イケメンって感じで好きでした。ちゃんとヒロインを愛していたけど、ちょっと不器用で弱さがあって浮気に走ってしまったんだなぁ…というのがわかって。ヒロインはその弱さごと愛していたのだと言っていて、妊娠がなければ元鞘もあったのでは…?
ヒーローのいろいろちゃんとするまでヒロインには手を出さない、という姿勢は本当に好感が持てます。丁寧に関係が作られて結ばれる過程がとても良いです。
終始ヒロイン視点で進むのでヒーローの本音の部分が曖昧だったのですが、ヒーロー視点の番外編できっちり補完されていて、大満足な作品でした。