【感想・ネタバレ】僕の手の中に落ちてこい 完璧紳士の優しい執着愛のレビュー

あらすじ

出世頭のエリート・黒木との見合いが決まった里英。分不相応な相手に戸惑うものの、黒木はその場で結婚を宣言。里英もまた優しく包み込むような彼の人柄に惹かれていく。「ずっと触りたかった」堪えきれないとばかりに激しいキスをされ、巧みな愛撫に下腹は疼く。それなのに彼は最後まで抱こうとしない。もっと彼が欲しいのに、なぜ……。完璧紳士が秘める、愛の真実とは!?

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リアルなもどかしさ

作者さん買いです。
こちらは、タイトルが違いましたが、マンガ化されているのを先に読んでて好きなお話でした。
マイナスからの始まり。しかも訳ありお見合い。
気持ちの流れが丁寧に描かれているので、もどかしいながらも徐々に気持ちが変化していくのに入り込んでました。
相手側のお話も最後に載ってるので、わからなかった彼の気持ちの変化も読めてお得です。

1
2022年08月14日

ネタバレ 購入済み

物語特有のキラキラふわふわした感情よりも、リアルでシビアな心理描写に好感が持てる。

大人の余裕。大人だからこその弱さ。狡さや焦り。
ウジウジやすれ違いとも違う、噛み合わない二人の探り探りの触れ合いにキュンとくる。

ヒーローサイドが最後にあったおかげで心の澱がすっと消えた。清々しい読後感だ。

0
2023年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヒーローが黒髪真面目仕事できるイケメン。好きです。
クズ男に書かれがちの元彼もそこまで悪い男ではなく、茶髪爽やか系イケメンって感じで好きでした。ちゃんとヒロインを愛していたけど、ちょっと不器用で弱さがあって浮気に走ってしまったんだなぁ…というのがわかって。ヒロインはその弱さごと愛していたのだと言っていて、妊娠がなければ元鞘もあったのでは…?

ヒーローのいろいろちゃんとするまでヒロインには手を出さない、という姿勢は本当に好感が持てます。丁寧に関係が作られて結ばれる過程がとても良いです。

終始ヒロイン視点で進むのでヒーローの本音の部分が曖昧だったのですが、ヒーロー視点の番外編できっちり補完されていて、大満足な作品でした。

0
2022年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ



長年付き合った恋人から突然の別れを告げられ、仕事までも失った里英。人生のどん底に突き落とされた彼女の前に現れたのは、冷静沈着で隙のないエリート・黒木だった。再就職や生活の立て直しを支えられる中で、少しずつ心を取り戻していく里英。しかし元恋人との過去や複雑な人間関係、仕事を巡る思惑に翻弄されながら、彼女は自分自身の幸せと向き合っていくことになる。

最初は失恋から始まる物語だったので、ここまで長く深く感情を揺さぶられる作品になるとは思いませんでした。里英が傷つきながらも前を向こうとする姿に何度も胸が締め付けられ、そのたびに黒木の存在に救われました。

黒木は登場当初こそ何を考えているかわからない胡散臭さや掴みどころのなさがありましたが、読み進めるほどに彼の不器用な優しさや深い愛情が見えてきます。特に黒木視点で描かれる感情は印象的で、里英を守りたい気持ちと、自分でも制御しきれないほど強くなっていく愛情が伝わってきました。運転練習の場面や式場探し、何気ない日常の積み重ねが丁寧に描かれているからこそ、二人の距離が縮まっていく過程に自然と引き込まれます。

また、黒木だけでなく桐谷の存在もとても印象的でした。彼は間違いなく里英を傷つけた側の人間ですが、単純な悪役として描かれていないところが本作の魅力だと思います。後悔や未練を抱えながらも、最後には里英の幸せを願う姿に胸を打たれました。結婚式で黒木と交わした会話は切なくも清々しく、同じ女性を本気で愛した男同士だからこその重みがありました。

一方で円香や専務の存在には何度も怒りを覚えました。特に里英が一人で抱え込んでいた苦しみを知っている読者としては、真実が明らかになっていく場面で感情が追いつかないほどでした。それでも最後にはすべてが繋がり、それぞれの選択に決着がついていく流れが見事でした。

そしてラストシーン。花嫁姿の里英が黒木のもとへ歩いてくる場面は本当に美しく、ここまで二人が歩んできた道のりを思い出して胸がいっぱいになりました。特に、かつて黒木を睨みつけていた瞳が、今では幸せそうに光を宿して彼を見上げる描写が大好きです。苦しみも涙も乗り越えた先にある幸せだからこそ、あの一文の輝きが何倍にも増して感じられました。

失恋、再生、成長、そして愛。どれも丁寧に描かれた作品で、読み終えたあとには大きな満足感と温かさが残りました。長編だからこそ味わえる感情の積み重ねを存分に楽しませていただきました。



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2026年06月23日

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