あらすじ
東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店『純喫茶トルンカ』を舞台にした3つのあたたかな物語。
決まって日曜に現れる謎の女性とアルバイト青年の恋模様、自暴自棄になった中年男性とかつての恋人の娘との短く切ない交流、マスターの娘・雫の不器用な初恋―??
コーヒーの芳ばしい香りが静かに立ちのぼってくるような、ほろ苦くてやさしい“奇跡″の物語。
各所で反響を呼んだ傑作小説、待望の新装版。(解説:南沢奈央)
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
どれも本当に良い話だった。特に二つ目の再会の街は電車で読むべきではなかった。めっっっちゃ泣けた。何か新しいことをしてみたりちょっとした変化から色んな奇跡や偶然が重なって人生が変わるような出来事があるんだなぁと思った。再会とは、人生における1番身近な奇跡であるという言葉が本当にその通りだなぁと思った。一つ一つの偶然や出会いを大切にしていきたい。出てくる登場人物がみんなそれぞれ良い人だから、全員応援したくなった。続編も読みたい。
Posted by ブクログ
純喫茶で繰り広げられる人間模様。
みんなそれぞれ後悔している過去があってやり直せないからこそ悩んだり辛くなったりする。
個人的に忙しくてこの小説を読むのにすごく時間がかかってしまったが読むたびにスッと喫茶店に座って登場人物が会話しているのを盗み聞きするようなそんな感覚になれてしまう。
『再会とは、人生における一番身近な奇跡である』ある登場人物のセリフ、これこそがシンプルだけどこの小説の核の部分だなと思った。
これがシリーズ化されていると知りすぐに読みたくなった。
Posted by ブクログ
猫に導かれて喫茶店へ。なんて素敵な物語の始まりなんでしょう。
実際に谷中を訪れてみたくなりました。
昔馴染みとの恋も、幼馴染との恋もときめきが止まりません。
Posted by ブクログ
・死ぬということが、誰にも別れを告げられないまま自分という存在がこの世から消えてしまうということが、ただただ恐ろしかった。
・依存じゃなくて、それが愛だと胸を張れるなら対象はなんだっていいさ。愛することはときにひとを救ってくれる。何も愛さない人生はやっぱり寂しいよ
・再会とは、人生における一番身近な奇跡である
日曜日のバレリーナ、再会の街、恋の雫。
どれも読みやすくて楽しかったけどいちばんを決めるなら雫ちゃんの恋かな。亡くなったお姉ちゃんに恋するとは思わなかったけど。