【感想・ネタバレ】あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれないのレビュー

あらすじ

旧東側の女性は西側の女性に比べセックスの満足度が高かった!? 世界的な潮流となっている新たな社会主義の模索で、女性はより幸福に生きられる。時代の閉塞感を打破するパワフルな一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ


色々と考えさせられた。
筆者の友達ケンの話は面白い。

資本主義と社会主義のバランスがないと女性は特に幸せになれないのかもしれない。
最近では女性の活躍推進をしていたり、海外では女性の比率や役員の比率まで決められていたり。
それは社会主義的な側面もある気がする。


資本主義は男性にとってもセックスが気持ち良いもの、感情が動かされるものになるのは社会主義的に、男女平等に働く必要のある社会で実現できるのかも。

筆者の友人が自分と同じような給与やキャリアを追ってる女性を選んだ人の方が幸せそうというのは家庭内に格差がない、社会主義的な側面があるからだ。

全てがお金に変わること、セックスを売ること、
性別の役割を売ること。全てが損得で決まってしまう世の中は幸福を生まないと思った。

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2024年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

19世紀ー20生活における社会主義ー資本主義の転換に伴う女性の経済的自立性、出産、病気に対するセーフティネットの状況が女性の恋愛観にも大きな影響を与えたという内容。

セックスから資本主義/社会主義を語る切り口が斬新。

社会主義で男女平等な時代では性交渉に対して女性の自立性は自然と担保されていたし、離婚したからといって失業や生活に不安を感じる事は無かった。
ところが、米国式の資本主義社会が流入すると、男女の社会ロールは分断され、女性は生活に対して男性に依存する必要性が生じた。

1990年の東ドイツの女性は性交渉において男性よりも優位に立っており、西ドイツの男性が自分の富を見せてもなびかない女性を口説くのに苦慮した。
社会主義が崩壊した東ヨーロッパでは、女性の貧困度は更に進み、資本主義における交換財としての女性の性交渉が価値を強めるようになった。

女性が女性の性に厳しいのは軽く見られる事で、女性のセックス資産価値が毀損されると感じるから。
という視点は日本では聴く事が無く、なるほどと感じた。

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2022年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

競争主義である資本主義社会では、女性は性を商品化しなければならないことがある。社会主義下では、女性が経済的に安定しているため男性に依存しなくてもよく、性の交換価値を失うため、男女が敬意を持って大事な人と分かち合える。なるほど・・・。
考えたことのない視点から資本主義と社会主義について論じられているため、興味深く読むことができました。

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2022年07月17日

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