あらすじ
水曜日が休みになると1年365日がすべて休日に隣接する――毎週水曜日を「自分を大切にするための時間」に充てることにした著者の日常を綴った、笑えてそして思わず考えさせられるエッセイ集。働かない、飲み会に参加しない等、何かを「する」でなく、「しない」ことから見えてくる幸福論の第一部「水曜日は働かない」。批評家として「テラスハウス」「大豆田とわ子と三人の元夫」「ジョーカー」「花束みたいな恋をした」等近年の作品を論じた第二部「2020年代の想像力」。チームラボの猪子寿之や、香港の政治運動家である周庭との交流などを綴った第三部「水曜日も働く人たち」。
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Posted by ブクログ
【本を読もうと思った理由】
LIFE聞いてたら、宇野さんが出てこの本の話をしている回があったため。また、私自身適応障害から職場復帰して約4ヶ月、仕事と生活のバランスに答えを見いだせないでいたため。
【本の感想】
久しぶりにエッセイを読んだ。新書の評論と比べて、こんなにも読みやすいものかと、スルスルと読み進めた。
当然、「水曜日は働かない」は具体例であり、比喩である。何の比喩かというと、労働や世論の「潮目」、アルコールの流れに任せて、ふわっとしたまま時間を過ごすのではなく、自分自身の周りの世界に目を向けながら、地に足つけて生きるためのマイルール、ということだと、私は受け取った。
余暇の中で旅行やその他贅沢をするのは、消費による労働力の再生産に過ぎないということ。非日常をいくら持ち込んでも、日常は改善しない。仕事と生活のバランスという日常を変えたいなら、別のアプローチが必要となる。その時に必要になるのが、水曜日は働かない、に準ずるマイルールなのだと思う。
自分にとってのそれは何だろう、と考える。これから、提案書書きが始まり、復帰してはじめて仕事が忙しくなる予感がする。その時に、労働に飲み込まれるのでなく、どうやって日常の中に仕事を編み込んでいくのか、新しい接し方が求められる。またまだその答えは見つからないが(見つかっても変わっていくと思うが)、自分にとってのそれは、自炊する、散歩する、読書するというような、特別ではないことだと思う。