【感想・ネタバレ】歴史人口学で見た日本〈増補版〉のレビュー

あらすじ

「日本の多様性」を見事に明かした名著!

磯田道史氏「速水先生と出会わなかったら、私の学者人生はなかった」
エマニュエル・トッド氏「別格の素晴らしさ。この偉大な学者の“技”のすべてが詰まっている」
著者の速水融氏は、慶応義塾大学、国際日本文化研究センターなどで教育・研究に携わった経済史家で、「日本における歴史人口学のパイオニア」。仏歴史人口学者のエマニュエル・トッド氏も、「日本の歴史人口学の父」と称えている。
本書は、速水氏の長年にわたる仕事のエッセンスをコンパクトにまとめたもので、「歴史人口学」の最良の入門書。と同時に、「歴史人口学で見た新しい日本史」。速水氏が学士院の紀要に寄稿した論文を新たに加えた増補版。


※本書は2001年10月に刊行された文春新書『歴史人口学で見た日本』に、特別附録として「歴史人口学――成立・資料・課題」を加えた増補版です。

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Posted by ブクログ

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<目次>
まえがき
第1章  歴史人口学との出会い
第2章  「宗門改帳」という宝庫
第3章  遠眼鏡で見た近世~マクロ史料からのアプローチ
第4章  虫眼鏡で見た近世~ミクロ史料からのアプローチ
第5章  明治以降の「人口」を読む
第6章  歴史人口学の「今」と「これから」
特別付録 歴史人口学~成立・資料・課題

<内容>
日本の歴史人口学の嚆矢で、第一人者だった速水氏の、歴史人口学の解説を、自分の人生に重ね合わせて説明したもの。1960年代からの地道な努力(根気なくして出来ない)を教えてくれる。その努力も、目的を逸しては何の価値もなく、各時代の人口から、人びとの生活や政治も見えてくる。コロナ禍において、こうした研究が役に立つことがよくわかる。

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2022年06月09日

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