【感想・ネタバレ】揺籃の都のレビュー

あらすじ

治承四年(一一八〇年)。平清盛は、高倉上皇や平家一門の反対を押し切って、京から福原への遷都を強行する。清盛の息子たち、宗盛・知盛・重衡は父親に富士川の戦いでの大敗を報告し、都を京へ戻すよう説得しようと清盛邸を訪れるが、その夜、邸で怪事件が続発する。清盛の寝所から平家を守護する刀が消え、「化鳥を目撃した」という物の怪騒ぎが起き、翌日には平家にとって不吉な夢を見たと喧伝していた青侍が、ばらばらに切断された屍で発見されたのだ。邸に泊まっていた清盛の異母弟・平頼盛は、甥たちから源頼朝との内通を疑われながらも、事件解決に乗り出すが……。第四回細谷正充賞を受賞した話題作『蝶として死す』に続く、長編歴史ミステリ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まさかの第二巻。大歓喜。

【子供が被害に遭います 苦手な方はご注意を!】

長編です。
舞台は清盛が福原(神戸)に無理矢理遷都したところから始まります。

平氏と源氏の戦いが始まった直後で、平家への求心力が試されるなか、「平家は天下人としてふさわしくないので、伝家の宝刀は神が取り返しにやってくる」という夢を見た若い侍はそれを言いふらします。
侍に激怒した清盛は頼盛に身柄を捉えるように命じます。
ギリギリまで追い詰めるも、逃げ込まれたのはなんと清盛の屋敷で…というお話。

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平安時代の慣習が大きなネックになってる今回の作品。
安定の面白さでした。

今回、清盛は大人しめかな?と思ったりもしましたがなんて事ない、最後に全部持っていきました。

それが言い訳や見栄なのか、はたまた本気なのか…わからないところがまた面白い…

前巻で煮湯飲まされるどころかおでん顔面にぶつけられるくらいの屈辱を感じた頼盛(最終的には勝ち越しかな?)でしたが…勝ちということでいいのかな?

続編出てくれないかなー

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2022年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

平頼盛を探偵かつ主人公にした、平家物語推理抄シリーズの2作目。本作は1冊丸ごとの長編。
宝刀紛失、妖鳥出現、バラバラ殺人事件、密室巫女暴行…平清盛が強引に遷都した福原で怪事件が頻発、源氏と通じていると疑われ周囲から疎んじられている頼盛が一族の存続をかけて事件解決に挑む。

前作の短編も良かったが、やはり腰を据えてじっくり読める長編の方が好みあっているのか、本作の方が好みだった。前作同様ミステリーのトリックは良くできてるなぁ…程度なのだが、その裏に潜む史実(平家物語)への関連付けが上手い。

さらにその上で、頼盛の意図がどこにあるのかが判明する最後の最後でびっくりさせられる。ここまで読ませてきた事を、そう結びつけるんや、なるほどなぁ!
さらにタイトルの「揺籃」の意味が分かって、もういっぺん感心する。

一粒で何度もびっくりを味わえるお値打ち作

0
2025年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 よく出来たミステリーになっている。ただ、最後の文の件は、文面無しの方が謎めいて楽しかったのでは。

 正直、この頼盛という人物に興味がある。
 「頼」盛という名前自体が偶然なのかと思わせるくらいに。
 できれば、彼の人生のこの後の時期についても、作品化してほしい。彼が登場する小説自体が、ほとんどないから。
 

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2022年09月29日

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