あらすじ
作家・砂村悦子が殺された密室状態の部屋には、鏡の前で途絶える足跡の血痕が。遺された原稿には、「鏡」にまつわる作家自身の恐怖が自伝的小説として書かれていた。鏡のなかから見つめているのは、死んだはずの「アイ」――!? 貴島刑事が鏡に消えた殺人者に挑む、傑作本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
2017年57冊目。
今邑彩作品は2作目。いやー、最初は苦手なファンタジーホラー的な話かと思ったけど、なぜかどんどん引きまれた。
いったんあまり納得のいかないカタチで終わるように見せかけて、実は・・ってところで、えーっ!ってなって、あらためてエピローグもそっちかー!!!って感じでしたw
・・・期待してなかった分、めっちゃ楽しめたので得した気分です。
Posted by ブクログ
面白かったー!
けどラストのどんでん返し後が長かった。
的場と貴島がほぼ交流なく終わったのが残念だった。
ってか、母と叔母が入れ替わるとかどんなに似てても絶対分かるくない?!
Posted by ブクログ
*作家・砂村悦子が殺された密室状態の部屋には、鏡の前で途絶える足跡の血痕が。遺された原稿には、「鏡」にまつわる作家自身の恐怖が自伝的小説として書かれていた。鏡のなかから見つめているのは、死んだはずの「アイ」―!?貴島刑事が鏡に消えた殺人者に挑む、傑作本格ミステリ*
まさしく「怪奇と本格推理の融合」が一番の魅力で、お見事としか言いようのない絶妙さ。ベースに本格推理での丁寧な筋書きがありつつ、何とも言えない間合いで差し込まれるホラー部分が秀逸。この作品からシリーズに繋がるらしいので、是非続きが読んでみたい。一粒で二度美味しい作品。
Posted by ブクログ
最後はちょっとホラーの要素も交えつつ、ありったけのどんでん返しを詰め込んだ作品。
貴島柊志シリーズらしいが、彼である必要はなかったかな。。。加賀恭一郎だったら、「鏡へ向かう足跡」の違和感でトリックを見破ってそうな気が・・・(汗)。
Posted by ブクログ
読みやすくて面白かった。
鏡どうこうより、絨毯の足跡トリックが納得でよかった。
怪奇は実際あったのかな。不気味さも好みな感じで面白かった。
Posted by ブクログ
読み始めてすぐ、これは面白い作品になりそうなにおいがプンプンしていましたが、中盤辺りから読むペースが格段に落ちてしまいました^^;
「i鏡に消えた殺人者」ってタイトルからしてミステリー好きにはツカミはOKって感じ。
密室で殺された砂村悦子(作家)の部屋に残された謎、彼女が残した未完の遺作「ミラージュ」の内容と巻頭で語られた彼女の幼少時代。
現実にはありえない事が起こった感満載のにおわせ。
警視庁の貴島刑事がその謎を解き明かす。
(あっ、本作の主人公って貴島刑事なんだと今この瞬間に気づきましたσ^_^;)
でも、なんか貴島刑事が謎解きをし、スカッとした気分を味わえなかった...
確かに密室殺人の謎は解けたんですがね...
説明
内容(「BOOK」データベースより)
作家・砂村悦子が殺された密室状態の部屋には、鏡の前で途絶える足跡の血痕が。遺された原稿には、「鏡」にまつわる作家自身の恐怖が自伝的小説として書かれていた。鏡のなかから見つめているのは、死んだはずの「アイ」―!?貴島刑事が鏡に消えた殺人者に挑む、傑作本格ミステリ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今邑/彩
1955年(昭和30)、長野県生まれ。都留文科大学英文科卒。会社勤務を経て、フリーに。1989年(平成元)鮎川哲也賞の前身である「鮎川哲也と十三の謎」に応募し“十三番目の椅子”を『卍の殺人』で受賞。以降、推理小説を中心にホラーなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by ブクログ
新人作家が仕事場で刺殺体で発見された。犯人のものと思われる足跡は姿見に向かって消えている。作家の遺稿には、かつて自分が殺めた従姉妹が鏡の中で生きて自分を恨んでるという未完の物語が語られる。果たして作家の死の真相は。的な話。
刑事モノは自然に捜査にかかれるという点で無理がなくていい。私、刑事モノが意外に好きらしい。
トリックは、分かってしまえば今となっては既視感のあるものだったけど、読んでる時は全く思い当たらずに楽しめた。
終盤の大どんでん返しは、かなりビックリ。それこそ180度ひっくり返る見事なモノだった。
でも、ずっと実母か疑ってきた娘と、実母でないことがバレてるんじゃないかと娘を疑ってきた母親が、結局同居してるってシチュエーションに、怖いもの見たさ的な説明がなされてたのが、全く説得力がなく、せっかくのどんでん返しの高揚感がすぐに薄れてしまった。
それに、いくら母とその妹が双子のようにそっくりでも、5歳の実子ならさすがに母親かどうか判別できるんじゃない?
子供の設定を3歳にするとか、いっそ双子の姉妹にするとかしたほうが、無理がなかったかな…(双子にしちゃったら替え玉殺人は読者にさっさと見抜かれそうだけど)。
そして何より、最後の最後、やっぱり鏡に棲む故人の仕業でした、ってほのめかしが、ミステリだったはずのこの作品を台無しにしてると思う。
やっぱりミステリは現実的に説明のつく方法で決着しないとダメでしょ。
最後の最後で大失速。残念。
(そういう作風の作家さんなんだから全否定するなら読むなって話ですよね…)
貴島は闇深っほいけど、キャラとしては存在感が薄い。
まぁこの作品書いた時点ではシリーズ化する予定ではなかったようだし、仕方ないかもしれない。