【感想・ネタバレ】杖下に死すのレビュー

あらすじ

大坂に大事あり! 大塩平八郎、起つ
大坂の貧民救済に立ち上がる大塩父子と、それを助ける光武利之。
剣豪小説としての魅力も豊かに幕末前夜を活写した会心の歴史小説。

※この電子書籍は2003年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版をを底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2015年の26冊目です。

江戸末期の大阪で起きた大塩平八郎の乱を軸にした物語です。

この本の続編として「独り群せず」という作品があります。
大塩平八郎の養子、大塩格之助と江戸から来た剣豪、光武利之の友情と大阪のコメ流通に絡む大塩平八郎の乱を軸に描かれています。
この物語では、大塩の乱の背後には、江戸幕府の大老派と老中派の争いが関係していることになっています。

この本は、主人公光武利之が武士を捨て、料理人として生き直すところで終わります。
続編の「独り群せず」の中に、光武利之の異母弟が、「兄上は自由で羨ましい」「自由とはなんだ?」「自らをもって由とすることです」とい会話がなされます。
この本では、利之が、自らの生き方を由とするに至るまでのためらいや揺らぎの心情が描かれていると感じました。

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2015年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大塩平八郎の乱を作者の分身ではないかと思わせる架空の主人公、光武利之の視点から描いた作品。その思いは北方版『三国志』、『水滸伝』へと繋がって行くと感じさせる。だが、もう一つ胸が弾まないは、光武が傍観者のままであったのではないだろうか。大阪に蠢く深層にも言及されているが、これも生かされているとは感じさせない。

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2011年12月15日

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