あらすじ
自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指すが……!? 直木賞作家が放つ、痛快クライム・ノベルの傑作。
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Posted by ブクログ
★4.0爽快感抜群のクライムノベル!奥田英朗さんは幅広くて尊敬する。ヨコケン、ミタゾウ、クロチェの3人が10億円争奪に悪戦苦闘する話。最後はクロチェが余計なことしたな。ヨコケンはヤクザの古谷とパーティで出会ったミタゾウから金を強請ろうとする、失敗し、古谷に部屋を借りさせられる、その部屋は賭博部屋で、そこに強盗に入り、クロチェと出会う、クロチェは賭博参加者の父白鳥から金を奪う計画に2人を誘う、白鳥から金を奪うはずが、中国人に奪われ、それは偽物で…ヨコケン達、白鳥、古谷、中国人の4者の10億円争奪戦が始まる。
Posted by ブクログ
面白くないことはなかったんだけど、完全犯罪というにはあまりに穴だらけだし、3人のキャラクターの行動についても予想の範囲内で、読後の感情がフラットでした。
こういうのは振り切れてるくらいが面白いんだよね。
クロチェはもっと悪女に徹して、ヨコケンは小悪党なりの眼の付け所や危険に対する嗅覚の鋭さがあっていいと思うし、ミタゾウはもっと突拍子もないことを計画してもいいと思う。
特にミタゾウは、会社の人たちに一泡吹かせるシーンが欲しかったよね。
あと、父親にも何か思い知らせてやる部分があってもいい。
本当のミタゾウを認めてくれなかった人たちへの、痛烈なしっぺ返しでもあれば、もう少し溜飲が下がったと思うんだけど。
主人公たちに共感できない
作者との相性が悪いと実感した作品だった。ヨコケンは人間のクズ、ミタゾウは嫌いではないが卑怯でキモイ、クロチェは中途半端な高飛車。ストロベリーというネーミングも合わない(読んでいてひっかかる)。作者にとっての魅力的な女性像として、伊良部先生シリーズからグラマーな女性が登場するが、お金で簡単に体を売ることも含め、女性に対する考えが受け入れられなかった。内容についても、人物描写が薄く、主人公たちの外見のイメージがしにくかったうえ、場面の説明がもう少し欲しかった。後半から興味を失い、パラパラとページをめくり、最後ミタゾウからの手紙だけ読んだ。作者の人間性が、登場人物の設定などから垣間見え、自分とは合わないと感じる作品だった。勉強になったことは、共感できない人物の活躍ストーリーが、一般的には高評価を得ており、自分とは接点のない人間社会の方が広いのではないかということである。