あらすじ
超有名進学校「灘校」に入学したものの、ギターにのめりこみ、漫画を描いたり、学業以外に打ち込みすぎて、成績はどんどん落ちていく。受験校の片隅で底抜けの明るさと、底無しの泥沼とを味わった「落ちこぼれ」の日々。60年代後半から70年代にかけて、神戸を舞台に、著者の青春を描く。おかしく哀しいエッセイ。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
せつない傑作です。
もう、名言抜き出しだけで良いと思いますので。
ぜひ読んでください。
「ただ、こうして生きてみると分かるのだが、めったにない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。」≪僕に踏まれた町と僕が踏まれた町‐中島らも≫
「『人の命は地球より重い』とよく言うけれど、そんなものは嘘っぱちだ。地球の方がやはり重い。ただ、その人の。およびその人を愛する人にとってみれば、地球なんてオレンジ1個よりも軽いかもしれない。」≪僕に踏まれた町と僕が踏まれた町‐中島らも≫
「僕は土地柄がどうだから楽園だなんて話は信じない。そこに好きな人がいるところ、守るべき人がいてくれるところ、戦う相手のいるところ。それが楽園なのだと思う。」≪僕に踏まれた町と僕が踏まれた町‐中島らも≫
Posted by ブクログ
【あとがき】
「人の命は地球より重い」とよく言うけれど、そんなものは嘘っぱちだ。地球の方がやはり重い。ただ、その人、およびその人を愛する人にとってみれば、地球なんてオレンジ一個よりも軽いのかもしれない。要するに僕にはよくわからない。p227