あらすじ
「無いものはない」の看板を掲げる貸し物屋・湊屋両国出店の主は、美形だが口の悪さで知られる江戸娘、お庸。まっすぐな心根を持ち機知に富み、物のみならず知恵も貸す娘店主にはいつしか味方が増えていく。
江戸っ子の暮らしを支えるレンタルショップ湊屋には、今日も訳ありのお客が訪ねてきて──。
厄介事も無理難題も持ち前の好奇心と人情で解決する「貸し物屋お庸」が帰ってきた!
お客が求める貸し物の蔭に隠れた秘密や謎を見抜いて収めるお庸の知恵と優しさと心意気が痛快な、読み心地満点の書き下ろし時代小説!
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Posted by ブクログ
貸し物屋お庸シリーズ(出版で)7冊目。
なるほどなるほど。
ここでお庸に気のある蔭間の綾太郎が登場するのか。
先に「百鬼夜行の宵」を読んでしまって、
勝手に作り出した謎が解けた。
綾太郎が登場する「遠眼鏡の向こう」、
人情幽霊話の「子猿の面」「大歳の客」と
結構面白かった。
「大歳の客」では、
その客、息子の元を訪れる父親が「幽霊」なら、
雪踏みができるのはおかしいし、
「子猿の面」では、
犬の幽霊と分かった時点で飼い犬のことを思い出さない飼い主は冷たいが、
そこらへんは野暮なことは言いっこなし、というところ。