【感想・ネタバレ】サイコな世界史のレビュー

あらすじ

■世界はサイコパスによって作られてきたのではないか?
世界に存在する負の歴史。
差別や現代人の感覚では理解の及ばない儀式、権力の暴走、悲惨な戦争など、
本書では、世界で起きてきた負の歴史を「サイコ(サイコパス)な世界史」と定義します。

◎金を求める荒唐無稽な技術・錬金術
→近代化学・工業に欠かせない「硫酸」を発見
◎大義を失い、暴虐の限りをつくした十字軍
→ヨーロッパの商業の発展に寄与
◎キリスト教を残酷に弾圧した豊臣秀吉
→日本人が奴隷になる危機を救う
など、一見「異常」と思える出来事にも、裏には別の目的や成果が隠れていることがあります。
世界の見方、ものの見方まで変えてしまう、知られざる歴史秘話を通して世界の真の姿を探る。
それが、本書の目的なのです。

■超人気ミステリー解説YouTuber待望の著書!
本書の著者・世界ミステリーchは、登録者数27万人を誇る超人気YouTuber。
トレードマークであるペストマスクを被り、深く切り込む解説に定評があります。
本書は、ディープで唯一無二の教養チャンネル、初にして集大成となる著書!
世界情勢が目まぐるしく変わる今こそ、知るべきこの世界の姿が本書にはあります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この本では、「異常」=サイコと解釈しているようだ。

教科書では教えてもらえない、
歴史の裏側の話が満載。

あの時に、ひょっとしたら、日本も植民地になっていたかも?

あの時に、豊臣秀吉がいなかったら、日本人は奴隷にされてかも?

宗教や思想による戦争は未だに続いている。
権力の争い、性差別、人種差別も現在進行形。

サイコな歴史はまだまだ続く。
人間の愚かさは治らない。

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2024年04月16日

mac

ネタバレ

・世界の歴史は人間の欲望によって作られていく。
・民族の違いは環境が決める。気候や風土が違えば、人間の生活を成り立たせるもの全てが異なってくる。
この環境は、そこに暮らす人々にとっては、変えることのできない宿命といっていい。
大自然を前に、我々は如何に適応するか考え、文化や歴史を作り上げてきた
・環境によって形成された国民性は、たやすく変わるものではない。
武器を持たなければ、奪われ、殺されるだけだ。
・一定の大きさのコミュニティにとって、都合の悪い者を排除する行為は、我々の生活の中にも見ることができる。
排除される者に非があるために起きることが殆どだろうが、中には例外もある。
例えば、自分の良心に従い、内部告発をしようとして、そのコミュニティから排除されるケース。
「内部告発する者が悪い」と考える者もいるかもしれないが、それは本心から出た言葉か?
長い物に巻かれる方が、庇護もあり楽な選択ではあるが、こうした考え自体がすでに人間の残酷さの表れではなかろうか。
・テレビだけでなく、現代の社会では様々な発信方法が存在している。
それは楽しむため、または情報を得るために視聴しているわけだが、
発信者側の思惑次第で、情報操作や印象操作もできるという危険も持ち合わせている。
・今の社会、テレビというメディアの信用度が著しく低下した反面、SNSから多くの情報が流れてくる。
その中には、大きな影響力をもつインフルエンサーもいる。
その人の言うことなら何でも信じてしまう人達がいる。
もしそのインフルエンサーが誤った情報を流してしまったら、それを信じた人々はその誤った情報通りの行動をするだろう。
手軽に情報を得られる時代になった昨今、情報は有益なものではあるが、
反対に危険な「毒」になることを忘れずに、自ら精査する力を養ってほしいものである。

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2022年10月08日

Posted by ブクログ

読みやすく、面白かったので、1日で読み終わった。
歴史には光と陰がある。英雄と呼ばれる人、時代を変えたエポックメイキングな出来事。でも教科書通りではない。片側からだけ歴史を見てはいけないと思う。

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

タイトルの通り、残虐な描写が多いのに加えて、ボリュームがかなりある(285ページ)なかなか読むのに時間と体力が要りました。

日本と西洋の違いについて、土地の特性、気候から宗教観までひっくるめて論じていて面白かったです。(なぜ、白人は"侵略的"なのか?)

0
2023年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルに惹きつけられて読みましたが、思ったほどサイコではないかな、という点で⭐︎4にしましたが、あとがきで少し解釈が変わりました。

確かに知恵を持って同種族を虐殺するのは人間だけですね。つまり人間の存在自体がサイコなのかもしれません。

歴史裏話が好きで、YouTubeの解説動画なども見ていますので、知っている話もありましたが、このように一冊の本でまとめてあると普段気に留めない地域や国のことが知れてよかったです(^^)

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2022年09月13日

Posted by ブクログ

なかなかえぐい世界史の出来事が語られている。
・アレキサンドロス大王の遠征は、無産市民や商工業者、奴隷を多数引き連れた「都市の行進」で、彼らを住ませる都市を各地の建設。こうした東西の融合を経たうえで、仏教が伝わっていた西北インドのガンダーラや、現代のパキスタン、北インドのマトゥーラでは、ギリシャ人をモデルにし、ギリシャ彫刻に倣った衣装の表現で仏像が盛んに作られるようになった。
・イギリスでは、紀元前2200年から紀元前2000年頃、ローロッパ大陸からビーカー人たちがやってきて征服。紀元前7世紀にはケルト人のいろいろな派が次々渡来征服。その後、カエサルたちローマ人による征服。4世紀末にローマ帝国が瓦解すると、ハドリアヌスの城壁はピクト人たちに破られる。ブリトン人たちがアングロサクソン人を呼びよせるが、アングロサクソン人たちに支配されてしまう。ブリトン人たちが逃げた先がウエールズ。その後、デーン人の襲来、ノルマン・コンクエストを経て、11世紀までこうした侵略が繰り返される。
この後がえぐいのだが、タイトルぽいものだけね。
カースト制度の闇、神に仕える娼婦、男性優位社会の売春、キリスト教に改心させてやる代わりに納税と労働を寄こせという南米でのエンコミエンダ制度、90年前のウクライナでの計画的飢餓、1945年の原爆投下の真実、十字軍、30年戦争、ミイラの解体ショーにしたり粉にしたり、ヒトラーのテレビによるプロパガンダ革命、ナチスによるAHSと戦後のMKウルトラという洗脳実験、アメリカの裏切りによって起こった米比戦争、「海軍の馬鹿ヤロー」の特攻隊、ベトナム戦争での枯葉剤とアメリカ軍が引き起こしたソンミ村虐殺事件だけでなく韓国軍が引き起こした分かる範囲では4つある虐殺事件、ベルギーの酷い統治法で起こったルワンダ大虐殺

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2025年10月12日

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