あらすじ
皇妃付きの女官として働くマリッサは真面目な性格が唯一の取り柄。ある日、彼女は女官長から美貌の魔導師・パラディアスを誘惑し、こっぴどく振るように頼まれる。皇帝付き魔導師の彼はどんな女性とも一度の関係なら進んで持ち、しかし二度目はない。それが原因で辞めていく侍女やメイドが後を絶たないのだという。「皇宮の安定的労働力がかかっています！ 頼みますよ！」──そんなこと言われても、こんな平凡な私が魔導師様を誘惑なんて無理！ しかし反論は黙殺され、パラディアスのそばで働くことになったマリッサだったが、あまりの美貌に直視することもできない。一方、自分に微塵も関心を示さない彼女がパラディアスは気になりはじめ……
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マリッサ視点からとパラディアス視点の話が交互に出てきて、あの時、彼女は（彼は）こう思っていたのか、と解るようになっているのは良かったと思うのですが、足りません！
女性に対して最低野郎だったパラディアスが心を入れ替えてからの奮闘や、そんな彼に気持ちが傾いていくマリッサの様子をもう少し詳しく書いて欲しかった。
後半の舞踏会から結婚式までのところも同じように感じます。
マリッサが好きなタイプのヒロインだったので、なんとも惜しい気がしました。
ページ数の少なさからいろんなことが省略されています。マリッサはいつの間に恋に落ちていたのか、求婚なんかされたっけ？察しろということでしょうか？それに、嫁ぐ前に伯爵家の養子にでもなったかのような扱いですが、後見ってこんなに近いものではないと思うのですが。
あっさり
大した事件も盛り上がりもドキドキもなく、あっさり終わってしまった。魔導師様がそれほど頑張るまでもなく女官さんは落とされちゃうし。サイテーな家族達との決着も雑でした。試し読み部分がちょっと面白かったので期待しましたが、残念です。
