あらすじ
問題が起こると知りつつ何もしない。そもそも本気で変わろうとしていない。過去の成功体験にしがみつき、いつかは「神風」が吹くと根拠もなく楽観視。日本の組織に蔓延する「不作為の病」。決定力不足に悩むサッカー、人気凋落にあえぐ大相撲、既得権をめぐって混乱するプロ野球、ドタバタをくりかえすオリンピック代表選考。責任の所在はどこにあるのか。勝てるチームをつくりあげた名指導者たちの声に耳を傾け、考える。「伝統か改革か」はナンセンス! 「明日の勝者」になるために、スポーツから学ぶ組織改革の思考。 [内容紹介]日本にはびこる「不作為の病」/スポーツの「大政奉還」/「伝統」と「改革」は対立しない!/決断力と責任ある人材は生まれるか/リーダーが替われば組織は変わるのか/あるべき師弟関係とは/成功する女性リーダーの素顔/格闘技ブームはどこまで続くか/人材流出を防ぐ、人材確保を図る/日本の構造改革はスポーツから
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Posted by ブクログ
●アマチュアがプロになった瞬間、観客が選手を育てる
‐見られているという意識
●日本は農耕社会であるため、共同体への忠誠心と奉仕の精神が最大の美徳である
反対に狩猟民族は部族単位の掟はあるものの、基本的にはそれぞれの個人が独自の判断で行動を決定する
●勝つこと以外はやっている暇がない(井村ヘッドコーチ)
目的意識が明確だからそのために必要なことしかやらない
●映画『山猫』バート・ランカスター
「変わらずに生き残るためには、みずから変わらなければならない」
Posted by ブクログ
スポーツジャーナリストの目から見たスポーツの毒吐き本。納得もたくさんしたし、スポーツをしていたからこそ伝わることはたくさんあるけど、多少強引さを感じる人もいるだろうな感は否めない。
Posted by ブクログ
著者が日本のスポーツ界に蔓延る問題点をまとめた本。2004年に出版された本だが、著者の先見性が現れているものや、いまだ変革に至っていないものなど様々なものがあり、興味深かった。