【感想・ネタバレ】ティラン・ロ・ブラン 2のレビュー

あらすじ

ロードス島での勝利により武名が地中海沿岸にあまねく知れわたったティランのもとに,スルタンとグラン・トゥルクの軍勢に脅かされているギリシャ帝国皇帝から救援の依頼がとどく.コンスタンチノープルに到着したティランはギリシャ帝国の王女カルマジーナのあまりの美しさに一目惚れし…….〈中世の秋〉の時代の戦闘と恋.(全四冊)

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Posted by ブクログ

騎士ティランの冒険は、ロードス島攻防戦ののちギリシャ帝国を舞台にトルコとの戦いに移る。コンスタンティノープル、そしてギリシャ帝国版図の解放のために戦うティラン。そして、ギリシャ皇女と運命の恋に落ちるのであった。
 恋は騎士道物語に欠かせない要素であり、募る恋情、でも告白さえもできないという機微を楽しむものであるが、あまりにも欲望に忠実すぎやしませんかね、ティラン君。
 -皇女から戦に集中しろと言われているのにキスやらその先やらを求めて駄々をこねる。
 -夜中に部屋に忍び込み、下半身は押しとどめられるが上半身は好きにする。
 -その傍らで初めての一義に及ぶ別カップル。しかも女性側の訴えが生々しい。
もっとすごいこともしているが…
騎士道物語時代が成立時点ですでにファンタジーとして受け入れられていたとはいえ、この生々しさは当時の読者が持てめていたものなのか、それとも成立した土地柄によるものなのかはちょっと興味深い。
 なお、ジェノバ人に代表されるイタリア系の人々がトルコ側について裏切り者として描かれることを考えると、当時のスペインとイタリアの関係が良くわかる。

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2024年02月14日

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