【感想・ネタバレ】ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔のレビュー

あらすじ

「ロシアとロシア人の魅力を、衣食住の面から伝えたい」という本書の内容は、プーチン大統領の蛮行によってその色合いを変えた。新型コロナウイルスの蔓延下、ロシアを観光で訪れることはかなわない。何より頭をよぎるのは突然、ロシア軍の攻撃によって同胞を失い、住む家、町、国を離れざるをえなくなったウクライナ人の悲しみだ。日本人のロシアやロシア人に対するイメージも、好ましくないものに転じたかもしれない。しかし、だからこそこの本を手に取っていただきたい。もちろん「ロシア政府とロシア人は別」と簡単に割り切ることはできない。では両者の関係がどうなっているのかということを、なるべく柔らかく、わかりやすく説き、「ロシアという国は何か」について、理解を深める必要がある。著者は執筆にあたり、次のように語った。「自分のロシアへの『愛』を伝える作品にしたい」。その真意を、一人でも多くの読者に感じていただければ幸いである。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ロシアに行ったことないので
へえそうなんだ、と読み進めました。

地下シェルターの話は今でも通ずるお話。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

きっとロシア人ひとりひとりは普通の人間。困っている人がいたらすぐに助けてくれて、一度友達だと認めてくれればとことんお世話してくれる。でも国家として見ると。。政府に期待も失望もせず、ただ一日を生きているだけなのかもしれない。これから一体どこへ向かうのか。それさえ見てない人がほとんどなのかも。戦争に巻き込み巻き込まれ起こし起こされ、巨大だけど裕福でない国というのはなかなか難しい。

小説「同志少女よ、敵を撃て」を読んだ後だからこそ、立場が違えば見える景色が違う・・とも思う。

0
2023年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ロシアによるウクライナ侵攻の前に書き始めて、侵攻後に幾らか修正、追加された感じ。

 著者はロシアの軍事の専門家。ウクライナとの戦争が始まった頃にはテレビで見ない日はありませんでした。その著者が、軍事のことではなく、ロシアに暮らす人々、住居、街並み、食事、そしていろんな噂が語られている地下空間のこと、それらを通してロシアって・・・をデッサンしていきます。当たり前ですが、ロシアに暮らす人々の多くは「普通」の人々です。でも、今はそのことを改めて「知る」ことはとても重要なことでしょう。

 最後の2章「「大国」ロシアと国際関係」「権力」は著者の専門分野です。その専門家でも、プーチンの考え、行動を正しく予測することはできないようです。最後の最後、2024年の大統領選についての予測は、実際とは大きく異なってしまいました。
それでも著者の予言「プーチンはなりふり構わずにこの難局を打開しようとするはずです。つまり、民間人にどれだけの被害を出そうともウクライナ政府を屈服させようとするということであり、場合によっては化学兵器のような大量破壊兵器の使用に及びかもしれません」については、2025年の今、残念ながらその通りになっています。

第6章「「大国」ロシアと国際関係」が、ロシア理解に役立ちました。自分の持っている尺度で理解しようとしても不可能なんです。

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2025年08月02日

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