【感想・ネタバレ】スタートアップ投資のセオリー―――米国のベンチャー・キャピタリストは何を見ているのかのレビュー

あらすじ

ユニコーン企業を見いだす科学的手法がここにある!
「Magic Eye(目利き)」の裏にある基本原則とは?

Twitter、Zoom、Square、Palantir、Coinbaseなど
錚々たるユニコーンに早期投資し
シリコンバレーで躍進する日系VC創業者が語る

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中村さんらしい、謙虚で、でも芯のある、心に響くベンチャー投資の教科書だった。

ハンズオンという上から目線の認識のVCは成功しない。
VCのハンズオンを必要とするようなスタートアップに投資する価値はない。
VCは自分の価値を営業する仕事!
起業家には本業に集中してもらい、彼等がやって欲しい周辺の仕事を担うのがVCの役割。
起業家の目の輝きやカリスマ性、熱意を見て投資を決めるVCなんて、ない。
ひと目見て革新的だと判断できるサービスなんてほとんど存在しない!目利きなんてない!!
スタートアップを評価するのに大切なのはビジネスの実行力と競争力!
実行力の源泉は強いマネジメントチームの存在。必然的に平均年齢は高くなり、レファレンスチェックは欠かせない。
競争力を定量化する最も重要な指標はユニットエコノミクス。サービスが一単位売れる事でどれだけの利益が出るかを示す。
本当に良いサービスが、その分野のことをよく知る人々から否定的な評価を受けることも珍しくない。なぜなら、業界の常識では考えられないビジネスモデルだから!
米国のVCは、イグジットのときの優先分配権の倍率を1倍、優先分配後の残高分配に参加しない「非参加型」が、一般的。しかし、日本は「1倍以上、参加型」が一般的。投資家の取り分が大きく、二重取りなので、投資家の側から、早期イグジットのインセンティブが働いてしまう。これでは、日本では有能な起業家は頑張らない!海外に逃げてしまう!!!

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2022年07月10日

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