あらすじ
本書は、経営コンサルタントとして多くの企業の経営上の問題解決にあたるかたわら、
テレビ等でも活躍の著者の真骨頂。
GDPから自分の会社の売上げ、野立て看板の数まで、
数字の表すものやさまざまな数字との関連を読み解いていくさまは、推理小説よりおもしろい!
年金問題、5000万件って、全体の何%?
GDPと自分のお給料との関係、知っている?
では、日本のGDPは? 中国は? アメリカは?
自分の会社の売上げは?
半分以上の社員が自分の会社の売上げをしらない?
現金給与総額は、日本中の給与の総額ではない?
100円なら買うけれど30円なら買わない?
新幹線の車窓から見る野立て看板で企業の盛衰がわかる?
主な数字を知っていると世界が見えてくる。
新聞のマクロの数字を関連づけながら世の中を読む
定点観測をして入れば、下手な経済評論家よりずっと社会と経済の先が読める!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
【目的】
この歳になってやっと数字の持つ力を認識した。だが、どのようにその力を理解したらいいのか、そして把握し活かすべきなのか知りたい。
【結論】
内容はとても分かりやすく読みやすい。
いかに自分が世の中の数字に踊らされているか良くわかった。数字の持つ意味を漠然としか理解しておらず大体わかっていれば良いという姿勢しかもっていなかった。わかった振りってやつですね。
定義をしっかり抑えて比較を行い数字と数字が持つ関連性を把握すること。それが出発点になる。それから時系列、関連性から新しいヒントや発想が出てくるのだ。そして数字に対する責任も芽生えてくる。根拠の明確性は全て数字に表せるはずでそこに責任の根拠があるのだ。
【詳細】
この本のキーワードはビジネスマン向けであることから世の中の数字を知ることで仕組みや関連性を理解させようとしているところだ。内容は学生時代もっと勉強しておけば良かったという内容ばかりだ。数字は単体だけでは意味がない。比較して初めて意味が出てくる。あぁもっともだ。
冒頭部分著者の数字力を磨くためのステップが載っている。
ステップ1数字を把握する(数字と、その定義や意味することを知る)
ステップ2数字と数字を関連づける
ステップ3数字をつくっていく
力をつけることで
物事を論理的に推論し、把握していくための「ツール」であると同時に、自分の夢やゴールを達成するための「ツール」ともなる
ということだ。
そして当たり前だが世の中には一杯、指標が存在する。それらが統計的な手法を用いられて作られていく数字とわかっていても全く定義も知らなかったことに唖然とする。如何に関心を持っていた振りをしていたことか。
日本の人口・・・大体知っている。日本の労働人口・・・知らない。。。今年の国家予算・・・新聞92兆円と見たかな?そんな程度だ。ましてやこれらの数字から何かを読み取り関連性から発想し推論していくことは覚束ない。だらしない自分がいたりして(笑。
数字力を高める5つの習慣
1.主な数字を覚えておく
2.定点観測をする
3.仮説を立てて部分から全体の数字を推測する
4.数字を関連づけて読む
5.常に数字で考える
【まずは勉強だ】
わからなければ勉強だ!
Posted by ブクログ
「数字に強くなるって大切だぜ?みんなもっと数字を活用するべきだぜ?」
っていう本です。
具体的には、(統計的)数字を扱う際に注意すべきことを述べた上で、数字に強くなるとどのような事ができるかという事に言及した本です。
本書を読んで最も勉強になったのは、日ごろから自分の周りにある数字に興味をもつことの大切さです。
例えば、「定額給付金に2兆円の政府予算が注ぎ込まれる」という記事を見たときにも、漠然と「高い」と言うだけはなく、それが日本のGDPの何パーセントなのかとか、政府の景気対策関連予算の何パーセントなのかとか、そういうことを考えることも重要なのだと思いました。
個人的に、数字に非常に弱いです。数字を見ただけで脳が自動的にシャットダウンします。これを何とかするのが、当面の課題なので、まずは「関心」を持つところから始めてみようと思います。