あらすじ
死の島で暴走する“悪”。前代未聞の無人島サバイバル、開幕!!!
友人との旅行中、沈没した遊覧船。無人島に流れ着いた生存者は27人、そのはずだったーー。救助を待って3日。ユウは奇妙な夢で目が覚める。
殺人の記憶、島に潜む巨大な敵。そして、己に潜む未知の存在…。
「モンキーピーク」の志名坂高次が原作を手がけ、超絶画力のナンジョウヨシミが活写する。
絶海の孤島で起こる戦慄のサバイバル・パニック!!
感情タグBEST3
無人島サバイバル物。他のサバイバル漫画と違う点は、ただの無人島ではなく何か超常的な秘密があるらしいこと、主人公に謎の男の思念体が憑依して、いろいろとサバイバルの手助けをしてくれること。ちなみに、水や食料の確保などのガチのサバイバル要素は弱めで、島の秘密の解明と島にいる謎の存在たちとの戦いがメイン。
普通におもしろいので、おすすめ。
Posted by ブクログ
絵が超絶!
なのダ。
主人公のダメダメさ加減も、成長度も、読んでいて気になるところだけれども、むしろ、純粋に絵を楽しみたい!
ストーリーは船が沈没して無人島にたどりついたが、実はその島…と典型的な漂着ものか、と思わせといて、読んでいくと絵が尋常じゃなくなってくる。
生々しく迫ってくる感じがどうにもするのだ。
HDの映画をみるかんじ?
写生に近いイラストをフルバージョンで見る感じ?
どれも的確に言い表しているとは思えないけど、表す絵というよりも、絵で描かれたそのもののまわりを微妙に感じさせる絵。
全巻通して読んで、とても贅沢させていただきました。
悪くはない
無人島サバイバル+モンスターパニック+α。
無人島サバイバルとしては、他の作品に比べるとやや甘い。
もっとも、「サバイバルの専門家」などそうそういないもので、ある意味こちらの方がリアルかもしれないが。
それに加え、「恐鳥」というモンスターが出てくる。
これは「恐竜」だと突飛すぎかつありきたりなので、それより新しい世代の「恐鳥」にしたという事だろう。
それでもあり得ないが、ストーリーに緊張感を持たせるには役に立っている。
本作はさらに、主人公に憑依する外国人という極めてユニークな要素が存在する。
この発想は新しい一方、色々無理がありすぎるのも事実。
見た目完全に外国人なのに、言葉は今どきの日本人風というのも違和感あるけれど、本作最大のオリジナル要素と言えるだろう。
さらに、海霧の中に一瞬見えた第一次世界大戦以前と思われる軍艦など、謎要素が盛りだくさん。
おまけに、(おそらく一緒に遭難した)外国人らしき集団との戦いまである。
という事で、昔流行ったアメリカのドラマ「LOST」ばりに様々な要素が山盛りで登場する。
上手く使えばそれだけ面白い要素が増えると言えるが、手に余ると風呂敷を広げるだけ広げて意味不明なラストとなりかねない。
そこが最も危惧するところ。
絵はなかなかキレイで、読みやすく、この点は文句無し。
ちょっとベタ過ぎる人物が多すぎというのも含め、もう少しきっちり話を煮詰めた方がより良い作品になりそうな気はするが、この手の作品としては平均点をクリアしていると思う。