あらすじ
コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」ほか全6編。最終ページから読む特別オマケ音楽エッセイ集「響きと灯り」付き。
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Posted by ブクログ
祝祭 と 予感
蜜峰と遠雷を読み終えてから
読まなければと思っていました。
この物語でしか感じられなかった強烈な色彩を
想いながらの時間でした。
読み進めて直ぐに
風間塵さん、マサルさん、亜夜さんに再会!
この物語に深く入りながら楽しくて、楽しくて
あっという間の時間でした。
また 響きと灯り が凄く心を刺激して
恩田陸さんの素敵な色彩を感じられて
物語も恩田陸さんも大好きだなぁと
心から感じられた読後感でした♪
物語のなかで
「 こんにちは。お名前は? 」
男の子は頷いてニコッと笑った
「 かざまじん、です 」
はきはきとした声。
「 僕は、ユウジ 」
彼は、ゆっくりと言った。
男の子の口が「ユウジ」と動くのが分かる。
「 ユウジ・フォン=ホフマンといいます。
どうぞ、よろしく 」
彼が手を差し出すと、男の子はニッコリ笑って、
その手をしっかり握り返した。
この物語の色彩が大好きです!^_^