あらすじ
そのひと言がなぜ言えないの? ちょっと叱っただけで、すぐ落ち込む、ふてくされる、逆恨みして陰口を叩く若者たち。逆ギレされるのがイヤで親も上司も見て見ぬふり。世の中から“怖い人”が消えて“いい人”ばかりになった。叱られないからマナーを知らない、ルールも守らない、きちんと謝ることさえできない。それは自分にとって損なのだと、みずから生き方の手本を見せるのが、おとなの愛情なのではないか。芸能生活40年、人を愛するがゆえに歯に衣着せぬ発言を続ける著者が、いまこそ伝えたい声を出すことの大切さ、人がついてくる叱り方の極意。
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Posted by ブクログ
和田アキ子 氏
「17歳上京。
学がないから国語辞典毎日2ページ読んだ。
本を読み、言葉を知る。自分の言葉で解釈しなおす。
そうすることで美意識が生まれる。」
「本名から和田アキ子になった瞬間から自立。
最後まで役割を徹すること。孤独。」
ブラウン管の向こう側の人柄を知ることができる書籍。
意外性と共感できるということで星⭐️5個です。
Posted by ブクログ
和田アキコさんのキャラクターと思想に興味があってこの本を購入。
真剣に叱る人が少なくなったと感じる現在、人間関係が細い糸でつながっているような気がしていた。
叱る人が少なくなったのではなく、叱れる人が少なくなった。
叱るのは自分も相手も消耗する。だから、叱る相手を本気で思っているからできることとある。愛情がなければ叱れない。
自分は、娘に、後輩に、周囲にそう接してこれただろうか?
とても考えさせられた。
和田さんのシンプルだけど、心に響くメッセージが素直に自分の中に入ってくるのを感じた。
初めて新書を読んで涙が出ました。
もう良い人のフリをするのはやめよう。
いい子のフリをするのをやめよう。
「絆」って叫ばれるようになったけど、本当の絆はこういうところから生まれてくるのではないでしょうか。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい。
Posted by ブクログ
9784569696256 197p 2008・1・29 1版1刷
題名は大人向けでも小学校の教科書にすべきです。
経験を基にした内容は芯がしっかりしていてわかりやすく無駄がない。
Posted by ブクログ
叱り方について知りたくて読書。
本書が発刊されたときに山岡久乃さんに遅刻した著者を叱り飛ばされたエピソードが紹介されていたのを覚えている。それ以来、著者は遅刻しなくなったらしい。昨年末も追突事故にあったようだが、大丈夫でだろうかと心配になった。
叱ってくれる人がいるうちが華。心から叱ってもらったことは忘れないのは確かにそうだと思う。そして、その当時は嫌な気持ち、気分であろうが、後から本当に感謝する日がくる。
日本人はほめるのも苦手であるが、叱るのも苦手だと思う。和を乱さないようにすることを第一に考える風習、文化も影響しているのかもしれない。
現実的には、叱るほうも膨大なエネルギーが必要なわけで、必要ない人は叱らないで放置すると思う。
Posted by ブクログ
最近新書が多いです。
芸能界でも恐い!!という評判の和田アキ子が「おとなの叱り方」という本を出した、とマイミクのPL&京さんの日記で知って読んでみました。
叱るのは愛情ゆえ、という温かい心と、人間同士生でぶつかり合うというコミュニケーションが欠如している世の中で、大人でも子供でも、いかに本気で人と関わっていくことが大事かということを学びました。そしてやっぱり大物は違いますね。とても謙虚な方です。
書いてあることは当たり前なんだけど。。。きちんと挨拶する、とか食事のマナーとか身だしなみ、とか相手を思いやる気持ち、配慮の大切さ、とか。
自分ももちろんできていない場面も多いけれど、最近周りで当たり前のことがなってなさすぎて???と思うことが多かったので、直球でしたがぐっさりささりました。
今の時代めずらしくまっとうで立派な大人な方の言葉の数々。頭をたれて、きちんと叱れる立場になっていなければいけない自分への戒めとなる1冊になった一方で、ぶつ手は痛いけれど、その痛さから逃げるのではなく、本当に相手のためになることはきちんと言ってあげないといけないなと思いました。多少面倒くさいけど。。。相手によっては。。。でもそこは相手のためを思ってのこと。コミュニケーションを避けちゃダメね。
人への愛情いっぱいの一冊です。
Posted by ブクログ
叱るって、結構難しい。。
正直、僕を知る人は僕が人を叱ったところを見たことはないだろう。なぜなら、叱り方がよく分からないからだ。無論、小さい頃から叱られなかったわけじゃない。間違ったことをしたら親に叱られ、怠けていたら先生に叱られ、モタモタしてたら上司にも叱られた。でも、僕が例えば、その辺のマナーの悪い子どもや仕事の部下に叱ろうとすると、叱る前に怒りがこみ上げてくる。この怒りを最初に爆発させてしまうと、自分が自分でいられなくなってしまう(だから、叱るときに怒れる人は大したもんだと思う)のだ。結構、叱るのもシンドい。
この本はいわゆるタレント本だけど、和田アキ子という”おばちゃん”に迫れる本といってもいいと思う。テレビでは”ゴッド姉ちゃん”と呼ばれ、飲みに連れて行かれたら安々とは帰ってこれない、、そんなイメージをされている”おばちゃん”なのだ。ここに登場する”おばちゃん”は決して怖いことはない。正当なことを正当に叱れる人。それは和田アキ子という人物が、謙虚で、努力して、自分というものを一歩一歩掴んでいったという謙虚さがあるからだと思う。やはり、謙虚な人は強い眼差しが持てる。そして、強い眼差しの人はブレない。そんな強さを彼女にも感じるのだ。
だからこそ、自分が人に対して叱れないというのは、自分がそんな人間じゃないという自信の無さも多分にあるのだろう。だったら、その自信をもっとつけれるように、いろんなことをいろんな人から謙虚に学ばないといけない。教えを乞える人は強い。そんな強さをもって、叱れるパワーを人に対しても分けてあげれる自分になりたいと思った一冊だった。
Posted by ブクログ
自分がもしも年齢的に「おとな」だと思えるのならば是非とも一読してもらいたい一冊です。
よくぞ言ってくれました!と痛快にも思える部分が多くあってどこから読み始めても興味を引く内容です。
よく芸能界と一般社会は別モノなんて表現もありますが
和田アキ子さんは普通の一般人よりも余程まっとうだし古き良き時代にあった人情味のある人。
そして和田アキ子さんの持つ感性は今とこれからの時代に求められているのは間違いない。
少しでも叱り方を知っている「おとな」が増えれば少しは日本の教育も正常化するでしょう。
最近、ゆとり教育の見直しが進んでいるのも日本の教育の正常化の兆しに感じます。
和田アキ子さんも叱られてここまで育てられた実感があるからこそ現在は叱る側に立てたのです。
こういう良い循環をまずは家庭の教育から始めてみたいと思えるキッカケになれた一冊でした。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
落ち込む、不貞腐れる、逆ギレする、逆恨みする……。
そんな若者たちが怖くて叱れないおとなたち。
いま必要な部下指導のあり方とは何か?
芸能生活40年、人を愛するがゆえに歯に衣着せぬ発言を続ける著者が、いまこそ伝えたい声を出すことの大切さ、人がついてくる叱り方の極意。
[ 目次 ]
第1章 その人のために叱ってあげたい大切なこと(挨拶できないヤツを叱る! だらしない服装を叱る! 食事のマナーを叱る! 公衆マナーの悪いヤツを叱る! ビジネスのマナー違反を叱る!)
第2章 「親になる資格がない」おとなを叱る(“親のなり方”にマニュアルはない 子どもは親のオモチャじゃない “できちゃった婚”反対! 親が生き方の手本を見せろ 威厳のない父親をもった子は不幸 結婚するなら“よき母親”となる覚悟を)
第3章 「自分らしさ」を広げる生き方(世の中、なめんなよ! 言葉を知ろう、本を読もう! 五感をフル活用しよう その道のプロになれ 助けてあげたいと思わせる女性になろう いつまでも謙虚であれ)
第4章 好かれる叱り方、かわいがられる叱られ方(「叱る」と「怒る」は違う 人がついてくる叱り方 「叱る」ことと体罰 和田流「叱り」の極意 かわいがられる叱られ方 愛される謝り方)
エピローグ 自分で自分を叱れる人でありたい
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
叱られるよりも叱る方がよっぽど体力使うし大変だ
叱る立場になって分かるこの苦労。
和田アキ子さんは厳しくてよく叱る、というイメージだが、
確かにその通りですが、その叱り方には愛がある!!
愛ある叱り方を教えてくれる素敵な本です。
Posted by ブクログ
購入:2008/10
・叱るって、相手に対する愛情や、思い、いらだち、情けなさ・・・なんていう生の感情を相手にぶつけること(抜粋)。
・最後に「自分の感受性くらいに」が載せてあって、ビックリ。自分も手帳に書いてあって、時々この詩を読んで反省しているので。
・「三つ心 六つ躾 九つ言葉 十二文 十五理で 末決まる」(書:身につけよう! 江戸しぐさ より)
Posted by ブクログ
PHP新書、区切りの良い500冊目だそうである。タイトルのような「叱り方」が書いてるワケではなく、「叱る」をテーマにいろいろなことが語られている。
内容については、それほど目新しい事が載っているわけではない。
例えば「叱る」と「怒る」が違うだとかの割とよく聞く話がまとめられていて、それぞれに和田アキ子の人生経験上のエピソードが添えられている感じ。読みやすくて良かった。
三色で引くにしても、やはりこういう本は引き易い。「引用化」な部分も多数あった。
Posted by ブクログ
芸能界のご意見番と言われるアッコさんが書かれた本。
本来ならば、家庭や学校で教えられるはずの事柄だ。しかし、本でキチンと言葉にしないと気付いてもらえない、分かってもらえない時代になっているのだ。
そういう当たり前であるはずのことをテレビでお話しされるアッコさんは、決して意地悪な方ではなく、むしろ相手に対する愛情があってあえて苦言を呈されているのだと思う。好きの反対は無関心ともいうし。
時代が変わったといっても、根本的な事は変わらないので、大事にしていきたいと思わされた本だった。