あらすじ
仕事のさまざまな場面でコミュニケーション能力は求められる。基本であるにもかかわらず、意外と難しい。相づちを打ったり、返事をしたり、目をジッと見たり、あるいは反対に目をそらしたり……。「伝える」には、「話す」「書く」そして「聞く」能力が必須。それらによって、業績が左右されることも往々にしてある。現代のビジネスパーソンに不可欠な能力といえる「伝える力」をどうやって磨き、高めていったらよいのか。その極意を紹介する。
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Posted by ブクログ
池上彰さんの本は初。
ビジネス上で、人に何かを説明したり伝えるのが下手だなという自覚があるので、何か自分にプラスになったらと思って購入。
全体的に読みやすい文章だった。テレビで「池上彰の学べるニュース」を見た時と同様、語り口調もやさしく、すっと内容が入ってきた。
印象的だったのは、
2.深く理解していないと、わかりやすく説明できない
5.謙虚にならなければ、物事の本質は見えない
30.謝ることは危機管理になる
42.プリントアウトをして読み返す
53.「難しいことも簡単に」書く、話す
53.相手の立場になって伝える
64.小説を読む
の項目である。
何かを説明する際は、まずその物事を深く理解していなければ上手く相手に説明できないし伝わらない。
そのためにも、謙虚になって人の意見に耳を傾けたいと思った。
また、小説を読むという点も、今までは娯楽とかそういうイメージしか持っていなかったが、
「相手に何かを伝えようとするときには、その相手に伝えたいことのイメージを持ってもらう必要があります。そのイメージの伝え方を学ぶには、小説を読むのが最適です。」
「小説で使われている『読み手を惹き込む手法』を自分なりにいくつか見つけられれば、ビジネス文書を書く場合に、きっと大きな武器になるはずです。」
という部分を読んで、なるほどなと腑に落ちた。
小説を読むことは単に娯楽なだけではなく、イメージを伝えることに長けた小説家が書いた文章を読むことなのだと気づいた。
そういう文章に触れることで、ビジネスなどで人に対してイメージを持って伝える力を養うことができるのだと思った。
もっと人にわかりやすく説明したり、伝える力をつけられるよう、さらに読書を重ねていきたいと思えるきっかけを与えてくれた本であった。
Posted by ブクログ
難しい言葉が一切使われていないので読みやすい。
物事を理解するには小学生に対してでもちゃんと分かりやすく説明できるようになるまで深く突き詰めることが大切。
例として、
「逮捕状を発行するのは警察だと勘違いしている人が多いが、実は裁判官が発行している。」
この情報をちょっとした教養、うんちくとして暗記するだけではなく、なぜなのか説明できるようになるところまで落とし込むことが大切。
「日本は立憲主義をとっていて、法律に最も精通しているのは裁判官であるため。」
ここまで深く掘って覚えることを習慣化していきたい。
Posted by ブクログ
一年振りに読んだけど、結構忘れている。
アウトプットを意識した読書を心がけたい。
使わないほうが良い言葉として、順接の「が」と、いずれにしても、が紹介されていて、自分のことを言われているようでドキッとした。以後気をつけよう。
・もう1人の自分を育てる。
・優れた文章を書き写す。
・報告書をまとめるときは、緩やかな演繹法を使う。仮説を立ててから、情報を集め、仮説が崩れたら、情報から結論を導き出す。
・〜性、〜的という言葉を使うなら、正確に意味を理解する。
・何かを調べるときは、知らない人に説明するにはどうしたら良いかということまで意識すると、理解が格段に深まる。
・小説を読む